仇
ここカジノの街ツイタウンには、確か梟さんの家があったはず。リズさんから貰っていた住所をもとに、梟さんの家に向かった。
「ここかな。」
そこには、こじんまりとした家があった。
「お邪魔します。」
鍵は、空いていた。中は薄気味悪い。
「ウゥ〜」
奥から何か聞こえる。苦しそうな声だ。
「何だこれ。」
そこにあったのは、ローブに吊るされた異形な人の姿だった。人と言うには、あまりにも形がいびつで、動物というには、あまりにも人に似ている。
「おい、そこで何してる。」
後ろから声がした。振り向くと梟さんがいた。
「狼から逃げて来て、梟さんの家が近くにあるから寄ってみたら。」
「そうゆう事か。」
そう言うと梟さんは、異形の存在に近づいて言った。
「これは、俺の恋人だ。」
確かエリスさんが、前に言いかけていたあの事か、と自分を納得させた。
「俺の恋人は、ジョーカーたちの注射の実験台にされてこんな姿になってしまったんだ。だから俺は、ジョーカーを許せない。」
そんな、話をしていると。
「まだそんな物を匿っていたのか。」
後ろから声がした。そこにいたのは、沢山の部下を従えたリズさんが、いた。
「あんた達は、気づかなかっただろうけど、あんたたちの近くに仇はいたのよ。」
気がついたら、梟さんはリズさんのお腹を突き破っていた。
「これで気が済んだなら、、、」
そう言い残して、死んでいった。
あの時から後悔のしっぱなしだ。なぜあの時梟さんを止めれなかったのか、まだまだ後悔が多いがこの街は、絶えず依頼が来る。
「明日も頑張ろう。」
誤字などありましたら教えて下さい。