初依頼
ぜひ最後まで読んでいって下さい。
僕が考えながら歩いていると。
「着いたぞ。ここだ。」
目の前にあったのは、ゲイバーだった。
「梟さんってそうゆう趣味思考の方でしたか、知りませんでした。なるほど~」
「いや、ちげーからな!ただ俺の仲間がここで働いているだけだからな!俺は、どっちかって言ったら発育がいい女性がタイプだからな!」
「なるほど~。好み把握しました。」
「まぁいい、行くぞ!」
「チリン、チリン~」
店内はどこにもあるような普通のバーだった。カウンターがあり、椅子もあり、テーブルもある。ただ、香水の匂いが強かった。これのどこが、殺し屋の仲間がいるのかわからないぐらい、ただのバーだった。
「あら~いらっしゃい~。梟ちゃんじゃないの~」
「げっ」
そこにいたのは、マッチョな漢が長い髪を耳にかきあげながらそう言っていたんだ。めっちゃびびった。
「久しぶりだな。リズ。」
「やだ~も~つれないね~。」
「梟さんこの方は?」
「あぁ、紹介しよう。彼はリズ、ここのマスター兼、俺の情報役だ。」
「も~彼だなんて、彼女でしょ。」
そういいながらリズさんは、ウインクをして来た。
「ここにね~いると色んな人がね、来るの~そうゆう人はね、大体悩みがあるの、その人たちの話を聞いて、殺しの依頼があったら梟ちゃんに回してあげるのが、私の役目」
「そう言う事だ。」
なるほど、よく出来たシステムだなと感心した。
「リズ、依頼はあるか?」
「今ね~ちょうど貴方にぴったりな仕事があるのよ~」
そう言うとリズさんは、一枚の紙を出してきた。
「この男が、最近ここら辺でやんちゃしていて、手に余るようだから一思いにやっちゃって、との事だそうよ。」
「なるほどな。」
梟さんは少し考えた後。
「よし、受けよう。」
その依頼の紙を持ち、僕たちはテーブルに着いた。
「お前は、はじめてか?殺し。」
「はい。初めてです、すっごく緊張します。」
「まぁなに、気楽にやってこうぜ!」
殺しなのに気楽にって、大分変わってるなと思った。そんだけ慣れてることか。
その男は、この辺で通り魔殺人を行なっているとのこと、その殺人は深夜誰もいないところを歩いている、女性を殺すらしい。
「どうやって男を捕まえるんですか?囮をしようにもここには、男しかいませんよね?」
「大丈夫だ。囮はお前だから安心しろ。」
「えぇ、僕、男ですよ?」
「大丈夫だ。お前は女みたいだから多分、この男も引っかかるんじゃないか。」
「でも、僕殺されちゃうじゃないですか。」
「まぁ、何とかなるって。安心しろ。」
そんなこんなで夜になった。
僕は、暗い道を歩いていた。
「大丈夫なんですよね?守ってくれますよね?」
通信機で梟さんに聞いた。
「大丈夫。危なかったら守ってやるから。」
梟さんは、僕の後ろからバレないようについてきているらしい。
「だと、いいんですけど。」
そうこうしている内に。
「おい、一応用心しておけ。」
目の前にあの紙で見た男がいた。僕は、囮だとゆう事をバレないように歩いた。
「カキン」
鋭い刃物と刃物が当たった音がした。思わず尻もちをついてしまった。
「おい、大丈夫か?」
梟さんがいつのまにか前にいた。
「はい。大丈夫です。」
梟さんはナイフで相手のナイフを防いでいた。
「速くお前は下がってろ。ここからは、俺の番だ。」
そう言ったので僕は後ろに下がり、建物からのぞいて梟さんの戦いを見ていた。
「お前か、通り魔殺人は。」
「ヒャヒャヒャ~そうだよ。俺だよ!あそこに隠れているやつと一緒に、あの世に連れて行ってやるよ!」
凄い戦いだ。どちらも一歩も引かない、僕とレベルが違いすぎる。
「そろそろこの戦いにも決着つけると、するかー。」
梟さんはそう言った。
「ヒャヒャヒャ~、お前如きが俺に勝てるわけねぇだろ。」
2人の距離が離れたその時だった。
「あれ?おかしいぞ、、俺の腹に穴が、、」
梟さんの背中から伸びた触手が、相手のお腹を突き破っていた。
「何だ、、お前は、、」
そう言って、男は倒れた。
「梟さん、やりましたね!」
「おいまだこっちに来るな。」
そう言った瞬間梟さんの腕が吹き飛んだ。
「ヒャヒャヒャ~、お前ら如きに負けるわけねぇだろ~。」
男は、注射を打っていた。そして、男の腕が触手に変わっていた。
「お前、その注射をどこで手に入れた!」
梟さんが取り乱していた。
「ヒャヒャヒャ~、今から死ぬやつにそんなん教えても、ムダだろ。」
「お前は、生かしておけない!」
そう言って梟さんは男に向かっていった。激しい戦いだ。両者の触手がぶつかり合い、その衝撃がこちらまで飛んできた。
決着は、あっという間についた。梟さんが相手の触手を吹っ飛ばし、相手の内臓をぶち撒けた。男は、虫の息だ。
「おい、最後に聞く。その注射を誰からもらった。」
「ヒャヒャヒャ~、、、お前に、、言うわけないだろ、、くたばり、、やがれ。」
そう言うと男は死んだ。
あれから数日、僕らはバーにいた。あの戦いから梟さんには詳しく聞けてなかった。
「あら~梟ちゃん。やったのかな?」
「あぁ、やって来たよ。」
「つれないね~」
「リズ、あいつは注射を持っていた。」
「なるほどねぇ、、分かったわ、調べておく。」
そう言うとリズさんは裏に行った。すぐリズさんは、戻って来て袋をカウンターに置いた。
「はい、これお金~」
依頼達成した、報酬だ。
「そしてこれは、サービス。」
そう言うとお酒が出て来た。
まだ僕は、知らない事だらけだ。この世界で一体何が起きているのか、その闇に今回は少し触れた気がした。
これからは、学ぶ事が多いな。そう感じた初依頼だった。
誤字などありましたら教えて下さい。
感想などありましたら教えて下さい。