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Reality barrage Gamers〜超近未来な世界観とそんな世界のゲームから。少女は今日も革命を起こす〜  作者: diamond
第2章 闘技大会編

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T089.1  戦いには慣れてきた!と思ったら油断してる証拠である。



 少し時は遡り。ユキが私に注意を促した試合。


 この時、私は少しだけ油断していたんだと思う。今まで順調だったからね。


《スキルオープン》



『あ、あと〜、今回は「雪女」で行くからさっきみたいに私が上。ナユカが妨害じゃなくても大丈夫だよ〜』 


『じゃあどうしようか?私もユキも突っ込む?』


『ん〜、それでいっか!』



「じゃあ、やろうか〜。【あなたの美しい命を凍らせましょう】」


「うん!美しい弾幕の華を【君と咲かせよう】」


《スタート!!》



 初めから私は大きく出ようかな?


「【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】」


 よしっ!行っくよー!



「まずは…、【掘っ建て小屋の中は暖かいか?】フフフッ!」




 ユキの技のおかげで即座に舞台は吹雪に見舞われる。相手からは私たちは見えず、逆に私たちからは見えるこの技は、相手の視界を奪うだけでなく。どんどん相手の体温を下げていく。


 そこに私は【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】で高速移動しながら敵に接近して行った。


「【サーチアイ】!こっちかっ!」


ガキン!スパッ!!


「きゃっ!!?」


 そのまま私は相手を扇子で斬ろうとして、振るったのだが、その攻撃はあっけなく剣で受け止められる。さらに、もう片方の剣で振り切ったままの体制の私を斬り返してきた。


 咄嗟のことで私はその攻撃を受けてしまう。


状態異常:粘着


「ちょっ!!うわっ!!」


どてっ!



 斬られた時になにかされたのか、私は地面に着いた足がその後離れず、そのまま後ろに尻もちをついてしまった。


「まずは1人!【集中爆発】!」


 そこにすかさずもう1人のプレイヤーが私を取り囲むように弾幕を飛ばす。やばい!絶対爆発するじゃん!これ!

 


「ナユカッ!!?」


「〔ジャンプ〕ッ!!」




ドカドカドカッ!!!



 そのまま無理ある体制で〔ジャンプ〕を発動させ、何とか足が地面から離れる。こけたままの姿勢で使ったのでその後の制御は出来ないが、ここままだと全弾被弾だったのでダメージ覚悟で適当に回避。


 案の定、後ろから来ていた1発をモロに被弾してしまい。大ダメージを受けたが何とか生きていた。



「無茶すると危ないよ?」


「何とか生きてた」


 相手は今ので私を倒せなかったのが予想外だったのか、少しびっくりしていたが気を取り直してこちらに飛んで追撃の弾幕を張ってきた。さらにユキの吹雪対策として火炎弾を周りに浮かべている。



「【今日はあられが降るみたい】」



 ユキがそれを見てさらに技を発動。その浮かんでいる火炎弾は瞬く間に鎮火していく。


「くっ!」


「冷たい!!」


 それどころか相手プレイヤーに霰が降ることで、さらに体から温度を急激に奪っていく。吹雪に霰って…。地獄かな?


 そんな極悪コンボを食らった相手は、すぐに状態異常:凍傷を発現させ、動きが鈍くなってしまった。


 ちょっと油断したね。今度はもっとしっかり考えて攻撃を加えに行く。

 〔魅力〕を意識しながら使っているので少しだけHPは回復したし。


 私はさっきと同じく、突っ込みながらも今度は弾幕を左右から回り込むように相手に飛ばす。


 すぐしたは地面となれば自然と相手は上に逃げるわけで…。


 そこに私は腕をいい感じに振り、袖口から投げナイフを相手の進行方向向けて投げた。


カキン!!


 これは剣で受け止められるが、既に私は相手選手の真下に陣取っている。そのまま〔ジャンプ〕で急上昇しながら、追い抜きざまに一閃。今度はしっかり当たったね!


「うぐっ!!【シールドウェーブ】!」


 今度は〔バリア〕を私との間に展開した相手だが、そのバリアがいきなり真ん中から波打ち…。


パリンッ!!


 私目掛けてその破片を散弾のように飛ばしてきた!


 これを私は後ろに回りながらまたもや〔ジャンプ〕で回避。直後に私も弾幕をばらまく!


 相手は被弾。そのまま今度はもう1人をいつの間にかやっつけていたユキが横から氷弾を相手にぶつけ、相手はどんどん凍りついていく。


 片方の腕とお腹に氷弾が当たったらしくそこから周辺はもうカチコチに。


 変な重しが着いたことで、動きがさらに取りずらくなり、凍傷も喰らっていればさすがにもう何も出来ず、私とユキの弾幕に挟まれるようにボコボコにされHPを全損させた。


『勝者~ユキ&ナユカ!!』



 なんか、ちょっと苦戦したね?私が初めに油断したのが原因かな、と思ったので次からは気をつけていこうと思う。



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