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Reality barrage Gamers〜超近未来な世界観とそんな世界のゲームから。少女は今日も革命を起こす〜  作者: diamond
第2章 闘技大会編

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T088  【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】

*>>ナユカ視点



《…スタート!》



 『ここからは基本〔念話〕を使って会話するからね〜』


『了解!』


 第1回戦が始まり私たちは会話を〔念話〕に切り替える。こうすることで私たちの会話内容は相手には聞こえない。


 ユキ&ナユカVS軍曹&ヒリリー


 試合開始直後、予定通りユキは〔飛翔〕を使ってできるだけ高い位置取りを狙う。相手ももちろんそれをわかっているため、同じく上昇しながらその軌道上に弾幕をばらき始めた。

 私は開始直後に〔ジャンプ〕を使用し相手に接近していく。〔飛行〕に切り替え弾幕を放ち、ユキを狙う片方の敵を私がおさえようとしていた。

 が、そんなユキを狙っていたプレイヤーはわかっていたと言わんばかりに私の攻撃をかわしすれ違うようにしてユキの方に行ってしまう。

 そしてもうひとりが援護するように私に攻撃を仕掛けてきた。


「【歩兵!前に進め!】」


 ウンウン。私の目の前にいる人が「軍曹」って人だね?なんかそんな感じの装備つけてるし?技名もそれっぽい命令口調で妙にハキハキしている。


 軍曹が唱えた瞬間。その後ろから綺麗に整列した横に長い隊列を立体的に組み。その弾幕がこちらへ飛んでくる。そんな弾幕の動きはいかにも「進軍」といった動きで一糸乱れない。


 魔弾ひとつひとつの間隔かんかくはそこまでせまくはないが、その範囲が広い。あっという間にその隊列の中に私は飲み込まれたが今のところノーダメージ。綺麗に並んでるからかわしやすいね。


「【歩兵!会敵!敵を撃て!!】」


「おっと」


 そのまま進むと思われた敵の弾幕はその場で停止し、今度は私の方に順番に高速で飛んでくる。

 ついでに軍曹自身も魔弾を放ってきている。


 私はそれらを縦横無尽に〔ジャンプ〕を駆使くししつつ回避し軍曹目掛けて飛び込む。

 ちょうどその時ユキが【凍える世界】を発動。一気に温度が下がり相手の動きが少し鈍くなった。ナイスタイミング!ユキ!

 ユキの方にも敵プレイヤーは向かったはず、チラッと見てみるともうひとりのプレイヤー「ヒリリー」は色んな方向から棒状の弾幕をこれでもかとユキにぶん回していた。ユキは終始上を取りつつ回避に専念せんねんしている。


 あっちは大丈夫そうだね。心配するだけ無駄むだかもだけど。

 ユキばかりには任せていられない。私も相手を倒すべく回避と牽制けんせいに注視しつつ相手との距離を詰めていく。


「普通こんだけやれば当たるはずなのであります!なんで全部躱せるのでありますか」


 と、少し苦笑いで問いかけてくる相手さん。んー…


「気合い!」


「そうでありますか…。【盾兵前へ!敵を停めよ!】」


 おっと、なんとも言えない表情で答えてくれた軍曹。その後気持ちを切り替えたのか、再度ハキハキした口調に戻った今軍曹は技を繰り出し、自身を囲うように現れた大きめな盾の形をした…。魔弾?を周囲に浮かばせた。

 とりあえず防せがれそうだけど魔弾を試しに放つと案の定弾かれてしまう。

 んー…、〔結界〕とか〔バリア〕とかそんな感じのやつかな?魔弾は全部弾かれるね。


 なら試しに使って見ようかな?私は浴衣ゆかたの中に隠された「武器を飛ばす」と意識して何も持たずに腕を素早くるう。


ヒュン!!


 そこから放たれるのは、ハルトさんに作ってもらった特性仕込み投げナイフ!

 投げる。と意識して軽い動作だけで飛んでいくので、浴衣の振袖ふりそでに仕組まれたそれは軽く腕を振るだけで狙った場所に勝手に飛んでいく。


「うっ!ぐわっ!!」


「おっ!ヒット!!」


 試しにと放ったその投げナイフは、軍曹の目前に展開されていた盾のような何かを貫通し軍曹に直撃した。あの盾みたいなの物理は貫通するっぽい?


 じゃあ近づけるね。


「【弓兵!敵を撃て!】」


 私が軍曹に近づく素振りを見せたからか、そうはさせまいと今度は軍曹の後方に〔魔法陣〕がたくさん出現する。そこから放たれる〔矢〕の形をした弾幕は山なりに飛んできた。


 おっとと!?



 少し油断したのか被弾。まだまだ降り注ぐ矢。そのまま横に飛んで範囲外に回避をこころみる。



「うわっ!ずっと狙ってくるじゃん!!」


 だが、その継続的に魔法陣から放たれる矢はずっと私を狙って射出され逃げた先にも次々に落ちてくる。これでは迂闊うかつに同じ場所にとどまることはできない。

 オマケに、弓兵とは言ったものの実際は〔魔法陣〕が〔矢〕の形にした魔弾を飛ばしているだけなのでリロードもとても早い。次から次へと飛んでくるよ!


『ナユカ〜。そいつは攻撃はひかえめにして回避に専念せんねんしてて〜、もうすぐこっちも終わるし〜?それにその人たぶん、ほとんどのMPが無くなってきてるはずだから〜』


『なるほど!』



 確かに先程からかなりの魔弾を放出している軍曹。ひとつひとつの弾幕がかなりの広範囲に展開されているため、その制御をするためのスキルにかなりのMPを持っていかれているはずである。


 チラッとユキの方を見れば、そちらもかなり優勢でいるのが見て取れた。相手を手玉に取るがごとくのらりくらりと躱す弾幕を躱すユキ。ついでに相手が止まったタイミングで氷弾をしっかり当てている。

 うん、ほんとにもうすぐ終わりそうだね。私も頑張んないと。



 そうして回避に専念しているうちに矢の弾幕は止まる。もう既にかなりMPが底をチラつかせているはず…

 弾幕が途切れたので相手に近づきそして。


「うっ!?」


 途端とたんに動きがぎこちなくなった軍曹。状態異常:凍傷 がその体をむしばんでいた。


「行くよ【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】」


 私は扇子をかまえそのまま唱える。そして次の瞬間。


 高速で相手に突撃。むかえ撃つ構えをとった軍曹に、多角的な軌道と弾幕で翻弄ほんろう。隙を見せたら最後その扇子で相手を容赦ようしゃなく切り刻んだ。






*





 ちょうどその頃。ユキも最後のトドメをヒリリーに放っていた。


「うぅ、初戦からこんな…貧乏くじだよ…」


「デュオは初めっから勝ち抜きだからね〜。確かについてないと思うよ〜。だからって負けてあげる理由はないし〜、勝たなきゃいけない理由が有るからね〜。なかなか初戦にしては強かったよ〜。また遊ぼうね〜」



「むぅ…。そう言って貰えただけ光栄だよ…。次はもっといい線いくよ」



ピキピキ…バキッ!!



ガシャーン!!!!






 こうして、ユキとナユカのデュオ初戦は大勝利を決めたのだった。




ステータス



ーーーー



名前 ナユカ


所持金 218300G



HP 0├─────────╂─┤


MP 0├─────╂─────┤


CP-5 ├───────╂───┤5


称号「回避の極意」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 魅力


「強化系」

体力強化 魔力強化


「生活系」

食べる


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える


「?」

念話 合技


ーーーー


【煌星流姫「ペンタゴンスター」】


【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】


【君と咲かせよう】









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