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Reality barrage Gamers〜超近未来な世界観とそんな世界のゲームから。少女は今日も革命を起こす〜  作者: diamond
第2章 闘技大会編

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T058  パーティー名



 私達はマスターによって運ばれてくるデザートを食べながら、それぞれのスキルについて話し合っていた。え?さっきもパフェ食べてなかったかって?…ゲームって太らないからいいよね!



「だいたいの仕様は把握したかな〜」


 そう言いながら皆の特殊なスキルについてまとめるユキ。うん。〔魅力〕の効果がやっとわかったからスッキリしたよ!


 簡単に説明すると!私が目立てばMPが回復して、MP即行空っぽ問題が解決するわけだ!便利だね!!


「でw?この情報はさすがにまだ他のプレイヤーには内緒だよな?」


「もちろ〜ん」


「そうですね。さすがに公開する訳にはいきません」


 私たちの持つこのスキル。ユキの判断でビュアさんの動画では秘匿ひとくしている。この情報は私たちがこのゲームで得たもの。アドバンテージなのだから。でも私たちで独占するつもりも無いみたい。



「公開するのは〜、闘技大会で。闘技大会でもなるべく温存しておいて、チーム戦になったら一気に暴れるよ〜。それまではいままで通り使っていいよ〜」


「幸い、ハルトもビュアも、ナユカもそのスキルを闘技場で「技」として公式戦で使ったことはないのでしょ?でしたら大丈夫ですわ。実況解説のヒカリはスキルを見るスキルを持っているから…、使ったらスキルも効果もばれてしまいますわ。だからそれまでは闘技場でのランクバトルは禁止ですわね」


 私は元々ランクバトルはまだ出るつもりはなかったからいいけど、他の人はそれでもいいの?


「あぁ、別に俺はそれでいいぜ?」


「私はそもそもランクバトルはしませんから」


「よし〜。決まりね〜」


 いいのか…。まあ、闘技大会まであまり時間もなさそうだしね。


「それで早速ハルトに御相談があるのですが〜!」


「お?いいぜ。ユキさんの頼みだ、なんでも言ってくれ」



「ナユカの武器を作って欲しいんだよね〜」


 私の武器?私武器無くてもいいのよ?剣術系のスキルなんてほとんどないし。ただユキはニコニコしてるので作りたいみたい。別にあっても困るものでも無いからくれるなら喜ぶけど。


「確かに何も持ってなさそうだもんな…」


「ナユカ武器持つなら何がいい〜?」



 武器…。武器ね〜。妙にルンルンなユキがあまりにも楽しそうなのでなにかこっちまで楽しくなってくる。うんうん。笑顔が眩しい!

 ただあまり武器を持つイメージが湧かないんだよね。剣とか槍とか?刀も私が持ってもあまりパッとしない気がする。と言うか刀に振り回されそう。


「なんでもいいぜ?もし決まらないなら何個かお試し用の武器持ってみるか?」


 なるほど、持ってみたら何かピンとくるものがあるかも?



「うん、持ったこともないからいざ何がいいか聞かれても分からないんだよね…。出来れば戦っててキレイだとか、はなやかな武器ってある?」


 どうせ使うなら使ってて可愛いとか、キレイなのがいいよね?〔魅力〕の効果もあるし。


「なるほど、戦っててキレイ…。か…」


 武器に美しさを求めるのもおかしな話だけどさ?そこはゲームだから。あぁ、そういえば…


「ねぇねぇ、ユキは何が持ってるの?武器」


 よくよく考えたらユキも武器を持っていたような気がする。闘技場でユキは何か小刀みたいなの使ってた。


「私〜?私はこれだよ〜」


 そう言ってユキはインベントリから小さな剣を取り出した。えーと、なんて言う武器かな?


「ダガーか…、それは誰に作って貰ったんだ?」


「自家製だよ〜?」


 そうそうダガー!小さくて持ちやすそう。持ち手の部分は白水色でこれまた雪の結晶が散りばめられていた。これを自作とかユキってなんでも出来る優等生だ!


「すげーな、自作でここまで作ったのか…。下手な生産者より上手いぞ」


 だよねだよね!ハルトさんわかってるねぇ!!でもユキはあげない!


「もし良かったら私のも後で新調しといてよ〜。こんな感じで〜」


「え?いいのか?俺が作った武器で」


「私よりも得意でしょ〜?鍛治。これベースで出来れば軽い素材でお願〜い」



「あぁ、任された」


 早速仲良さげな2人。その横で妙にイライラオーラをかもし出すアリアさん…。ふむ…。見なかったことにしよう!

 とりあえず武器はダガー、でもいいけど…。何が来てもあまり変わらないからね。つついたことないしハルトさんに全部まる投げしちゃおっか!


「私のはハルトさんがイメージした武器ならなんでもいいよ!さっきの条件プラス軽い武器がいいかな?」


「なんでもいいのか?」



「うん!」


 だってどれも使ったことないんだし、ゲームだからどうとでもなるでしょ?なんなら変わった武器とかでもいいよ!


「了解した」


「ふむふむ…、なんでもいいのか〜…。ついでにナユカの装備も作るからそれに合わせて作ってみる〜?」



「ほう…?ナユカさんの装備はどんな感じにするんだ?」


「ん〜それわね〜…」


 そう言いユキはこっちをチラッと見たあと。


「内緒〜、後でハルトとこっそり作っておくよ〜」


「なるほどなw。いいぜ?」


 ちょっとまって!なにそのなにか企んでるようなにんまりした笑いは!!変なの作らないでよ!?私の不安そうな表情を読み取ってかユキはさらに意地悪そうな顔に!!ちょっ!?絶対変な格好はやめてよ!?


「こんなものかな〜」


「まだありますわよ」


 そろそろだいたい話し終えたかな?と思ったタイミングでアリアさんが待ったをかける。ユキも思い当たらないのか、キョトンとした顔に私はノックアウト。そして気になるその内容は…


「ズバリ!パーティー名を決めないといけませんわ!」


 あぁ、確かにパーティー名が闘技大会では必要になるとか言ってたけど…


「あぁ、確かに〜」


「名前ですか」


「適当でいいんじゃね?」


「んー…」


 いきなり名前と言われても思い浮かばないね。このメンバーの共通点とか?ネーミングセンスないからなぁ…


「適当に言ってく〜?」


「んー、力の解放(リリース)…とか」


 全員「力」が今回の共通点だからね。みんなの「力」をプレイヤーに「解放」するチーム。少し安直だった?


「決まりね!」


「だね〜!」


「異議は無いぜ?」


「ですわ!」


 いいの?!本当に適当だよ?もっとましなのないの?


「うんうん〜、5人の共通点は今までにない力、それを闘技大会で大公開するんだから、いい名前じゃないかな?優勝狙うし〜」


 あれよあれよという間にその名前で決定してしまった。実はみんな考えるのめんどくさかっただけでしょ?ユキなんてにらんだらさりげなく目を逸らしたし!


 そしてそのままパーティー名は「力の解放(リリース)」に決定したのだった。こんなのでいいのか?

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