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Reality barrage Gamers〜超近未来な世界観とそんな世界のゲームから。少女は今日も革命を起こす〜  作者: diamond
第7章 七恋星編

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Z335  大市場

*>>ハルト視点



 俺たち。俺、キリア、軍曹、ヒヒリーの4人は博物館を離れ生産職連合会議が所有するエリア。闘技場より西にある職人街と最近呼ばれている場所に来ていた。


「ねぇー?市場まだぁー?」


「市場は逃げないでありますよ?ヒヒリー」


「♪」


「ここも一応売ってるには売ってるぞ?」



「噂でしか聞いたことないんだけどー。CSFはとんでもない施設持ってるでしょー?なんだっけ?モール?」


「ああ、だからそれが市場なんだってw」



 生産職連合会議が作った大市場。元々リアルに存在する大型モールを改造して作り上げたらしいそれ。10階建ての付近の建物に比べたら高さは小さなものだが、横と縦にそれぞれ広くその大きさは博物館の6倍ほどだ。

 俺も初めて見た時はでけぇって声に出した記憶があるぜ。


 ちなみに、博物館の6倍と言ったが、それは建物だけを比べた場合だ。

 所有面積を比べると博物館はモールの3〜4倍ほどとなる。ナユカの家ってえぐいな…



「まーだー?」


「うるせぇなぁ…。ほら、見えてきただろ?」



 この女。ヒヒリーというやつは妙にチャラチャラしている。俺が苦手なタイプではあるが、リリースのメンバーなのだからこいつのことをもっと理解する必要があるだろう。ミカともユキとも、もちろんアリアとも違うテンションだな。


「うひょー!!」


「で、デカいでありますな…横に」


「ジークが本気で整備した自慢の市場だからなwもっとも、建物はリアルで存在するものをそのまま流用だがw」



 視界に広がるモール。中に入る前から大勢のプレイヤーが見える。ここは生産職連合会議が非戦闘地域に設定しているため基本的なスキルは使用できない。


「見てきてもいい?いいよね?!いってきまーすぅ」


「あちょ!?ヒヒリー!!?」


「まあ、合流はできるから大丈夫だろ?w軍曹はどうする?案内した方がいいか?」



「そうでありますね…。頼むであります!」


 よし。じゃあとりあえず下から順番にだな。



「♪?」


 ん?服を引っ張られたのでそっちを向くとキリアが俺を見上げていた。おそらくキリアも別行動だろう。この子もかなりここに来ているはずだしな。

 

「行ってもいいぜ?10階だろ?俺たちもあとから行くだろうしな」


「♪〜」



 許可を出すと頷きそのまま俺たちに手を振りながら上に飛んで行った。彼女を見送り残るは俺と軍曹のみ。軍曹も辺りをキョロキョロと見回したくさんの素材に興味津々のようだな。


「見ての通り。1〜3階は素材コーナーだな。1階は土や石、木材やガラス、鉱石なんかも置いてある。2階はモンスター素材や布、その他の素材。3階は薬草や食材が主に揃ってる。ミカが惑星同士を繋げたり、リニアで大量の輸送も可能になったなんて聞くな。割とすぐ最近の出来事だけどw」


「この広いフロアに専用の階があるでありますか!?これまだ奥にも続いてるでありますよね?」



「そうだな。あとは各階層に素材やアイテムを持ち込んでギルドに売れる場所や出店許可を取れるカウンターがある」


「ほほう…」



 次に4階へ向かう。


「4〜7階はアイテムだな。薬品、ポーションの類は4階、5階はカプセル類、効果アイテム、あとレストラン。6階は爆弾や、消費攻撃アイテム。軍曹の使う人形もおそらくここに分類されるな。で、7階は家具全般だ」


「ほんとになんでもあるでありますね?というか!人形もあるでありますか!?」



「あるぞ?でも軍曹のとは少し違った感じだな」



 軍曹の人形。詳しくは知らない。一応7階だろうとは思うがそれはあくまで一般的な人形だ。彼女の人形は他では見たことがない。それに消費アイテムか?と問われると怪しいな。


「軍曹の人形は自分で作ってるのか?」


「いえいえ、故郷にいる変わり者の友人に作って貰ってるでありますよ」




「あれ?じゃあこっちに来て良かったのか?w月でしか補充できないんだろ?移動大変だろ?」


「ああ、火星であります。元々リアルで火星に行かなきゃならなかったでありますから、今はとても楽になりましたであります!」



???


 軍曹って月出身じゃなかったのか?月に居ただろ?



「元々火星に住んでたのでありますが…ヒヒリーとともに引っ越したのでありますよ!」


「ああ、なるほどな」


 このご時世に引っ越し…しかも惑星間でか…珍しいな。

 一通り見て回る軍曹と俺。やっぱりと言うべきか、ポーションコーナーに行くとヒヒリーが商品をドカ買いしていたりしたのでついでに回収していく。


「私ー。満足ゥー…」


「お金そんなに持ってないはずでありますが…」



「安くしてくれたー」


「ほどほどにしとくでありますよ?」



 お次は8階と9階。



「8階は装備、9階は武器だ。俺の武器もここに卸している。まあ、そこまで性能に偏りはないがなw」


「ポーチ類は8階かなー?」



「そうだな。そういうものも全部8階で揃うぞ。見てくか?」


「んー。いや、いまはいいかなー?」


「金欠であります」


「えへへ」




 ここ大型モール。別名市場は9階までは一部吹き抜けの構造だ。この方が〔飛行〕なんかで行き来が楽だからな。だがこの建物は10階建てだ。


「10階はどうやって登るでありますか?」


 そのことに気がついた軍曹。ヒヒリーも吹き抜けの天井を見ながら首を傾げ俺の方に視線を向けた。



「ああ、10階はCSF以外立ち入り禁止。内部のことは他言無用だ。覚悟はいいかw?」



 


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