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Reality barrage Gamers〜超近未来な世界観とそんな世界のゲームから。少女は今日も革命を起こす〜  作者: diamond
第6章 声明宣誓編

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W-3 24  ここだけ王室比率80%



*


 次の日。久々の我が家!昨日は祝勝会であの後も色んな人に話しかけられ、疲れきった私はそんな感想を抱くことも無く自分の部屋で寝落ちしたようだ。


 で、朝起きてからの出来事。



 いつも通り起きてからそのままの格好で朝ごはんを食べにダイニングに入る。


「おはよー…」


 まだ少し眠いが今日はこの後リリースメンバーで集合予定だ。とりあえずナビィに怒られない程度に身支度を整える。


「ああ、おはよう」


「おはよー那由花ー」


「おはよ〜。お邪魔してま〜す」



 ナチュラルに我が家に溶け込んでるユキ。たぶんこのまま私の部屋でログインする気満々なのだろう。


「おはようございます」



…?



 おかしい。なんか私の家に昨日見た人がいる…


「なんでいるの!?」


「あぁ、那由花には言ってなかったな。彼はうちで保護観察することになった。仲良くしてくれ」


「よろしく頼む」



「ちょちょちょちょ!?どゆこと?」


 なんかもう私以外は知ってるっぽい。私だけ初耳なんだけど!?


「とりあえず、彼は研究所の方に部屋を用意した…そもそも牢獄代わりにしていたところの鍵を渡すだけだが…」


「部屋は変わらないのか。それは助かる」



 え、なんだろう…なんか…、彼はここに住むってこと??

 いや、会話的に今までもずっとうちの敷地内に居たってこと!?

 




 あ。



「ちょっと着替えてくるッ!」



 私は綺麗な回れ右を披露しダイニングを後にした。

 ちょっと衝撃的なことを聞いたせいで頭が回らなかったが…

 パジャマ見られた…恥ずかしいっ!!




*>>三人称視点



 那由花が部屋を出でからユキはゆっくりと口を開く。少しひりひりしている空気を醸し出すユキだがほか3名は全く動じることなく朝食をとっていた。


「いくら王子様でも那由花に手を出すなら身の安全は保証できない」


「承知した。別に王子と言っても現状意味をなさない。気軽にウルドと呼んで欲しい」



「それは恐れ多い」


「君は那由花王女のことを呼び捨てで呼べる程の者なのだろう?ならば身分などは関係あるまい」



「では…。那由花に近づかないで貰えます?ウルド」


「極力控えよう。ただ勇人はもしかしてRBGのことを伝えてないのか?」


「?」




 ウルドの問いかけにすぃーと視線を逸らす勇人。

 花恋はそんなヒリヒリ空間は何処吹く風、ニコニコとしているだけで会話に入って来ない。

 勇人の反応を見て何かを察したユキ。ただユキの予想よりもはるかに内容は酷かったのだが…


「あぁ…。ウルドには戦争参加してもらう為RBGをプレイしてもらうことになった…」


「じゃあ、リリースには一切関わらないで貰います」


「ちなみに、常にナビィが彼を観察できるよう那由花の近く…つまりリリースに加盟してもらうことになる」


「はー!?…ごめんなさい」


 那由花の守人として何としてもウルドには近づいて欲しくないユキ。そんなユキの気持ちとは逆に既にほぼ強制とも言えるリリース加入につい席を立ち声を上げる。すぐに着席するも表情は納得出来ていないのが誰の目から見てもあきらかだ。


「ユキには悪いがナビィと一緒にウルドの監視を頼みたい」


「わ、わかりました…。でも那由花が嫌がるんじゃ…」


「それは大丈夫よー」



 ここで初めて会話に入ってきた花恋だが、何を根拠に大丈夫なのかユキには理解できない。先程の那由花の反応を見れば嫌がりそうなのだものだが…

 自信満々に言い切る花恋はそれ以上話すつもりがないのかそのままコーヒーを口にして一息ついた。




 そのまま暫くすると那由花がダイニングに帰ってくる。少し顔が赤いままだが普段着に着替え少し寝癖も直したようだ。


 ユキは悩む…さて、どうやってこの男のリリース加入を伝えようか…と。


「あ、那由花ー。このウルド君もリリースに入るから仲良くしてねー」


「…はい?」


 そんなユキの苦労はあっさりと花恋により打ち砕かれた。那由花は少しの間フリーズした後ユキの方に青を向ける。

 ユキは力無く頷くことしか出来なかった。


「ま、まあ…たぶん大丈夫?」



 那由花はたぶん思考回路が追いついていないのだろう。大丈夫の後に疑問符を浮かべながら了承した。

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