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プロローグ
ゲームにのめりこむ時間は幸せだった。
クソゲーだと叫びながら
神ゲーと泣きながら
普通で普通じゃない日常を作ってくれていたのはゲームだった。
これは別にゲームに吸い込まれる話じゃない。
死んでRPGみたいな世界に転生する話でもない。
そんなことが起こるのなら、俺の身にも起こってほしいとは思う。
でも、これは現実で、小説やゲーム、アニメ、ドラマの話ではない。
事実は小説より奇なりとは言うが、そんなことはリアルにならない。
これは、ただ俺が、ゲームで遊ぶ。そして、ゲームを通してつながった仲間との、昔話だ。