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第三章 国際博覧会と恋の行方~長閑な公園のその裏で~
その頃のデヴィンとリアンは人知れず奮闘していた。
「ねぇ、君たち、あそこで大道芸やってるよ。見に行ったらどうかな?」
「そこのカップルのお二人、今日は国際博覧会、一シリングで見学できますよ」
二人はエヴァンとマヤの後を国際博覧会から追いかけ、公園で人知れず人払いをしていた。
「なんて不毛な作業なんだ……」
「同感です……」
「しかし、エヴァン君の目つきを見ると学生時代の彼とは比べ物にならないほど冷たいね……私もマヤ君にあんな態度を取っていたんだろうか」
「ええ、僕もです……魔法で心を捻じ曲げるなんて卑劣な行為です。でも、それ以上にマヤさんを傷つけた自分に腹が立ちます」
「全くその通りだね……必ず、四人の魔法を解こう」
デヴィンとリアンは愛しい人と恋敵の恋の行方をこっそり茂みの奥の二人を遠巻きに見守るしかないのだった。
お読みいただきありがとうございます。
不毛なデヴィンとリアンですが、エヴァンはどうなるのでしょうか?
また後ほどお会いしましょう!




