第三章 国際博覧会と恋の行方~眠る二人のその裏で~
時は少し遡る。デヴィンはこっそりと後ろについて、二人の様子を見ていた。
冷たいリアンの表情を見ると、自分もああだったのかと胸が苦しくなった。
(あんな態度を取られて、マヤさんはどれだけ傷ついただろう……)
しかしとデヴィンは自分の行動の不毛さを考えるとため息が出てくる。
何が楽しくて休日を好きな人のデートを応援して、恋敵に塩を送らなければならないのだろうか。
しかし、マヤは何とか目標を達せられるのか、心配で目が離せない。
蒸気機関車の前でリアンが頭を押さえてよろめいた。二人は植物園の中に入っていった。
そこでしばらく陰から見ていると、二人は寄り添うようにして眠ってしまった。
起こそうか、どうしようか悩んで上を見上げると、ふと名案が浮かんだ。
あのレストランで、マヤはデヴィンにこう言った。
『何とかリアン先輩と一緒に星を見ることはできないかな?』
デヴィンは巡回している警備員を物陰に呼び出し、小金を握らせた。
「あの二人を起こさないように。時間になったら鍵をかけてくれ」
若い警備員はおどおどと頷いた。こうして閉館時間と共に植物園の扉は施錠された。
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不毛なデヴィンですが、リアンとマヤの行方はどうなるのでしょうか?
本日もお付き合いください。




