第十章 国の危機~決戦~
私たちは最後の決戦に臨んだ。
アドラメレクにエヴァンとライアンが斬りかかる。
デヴィンが矢を放ち、リアンがカードで攪乱の魔法と結界をかける。
私も魔法杖で風魔法でアドラメレクを攻撃する。
アドラメレクも応戦するが、妖精王の加護を得た私たちに邪悪な魔法は相殺される。
徐々にアドラメレクが弱っていった。
アドラメレクは戦車を降り、直接私たちに攻撃を仕掛けてくる。
私の前に斬撃が降りかかってきた時、その一撃をエヴァンが受け止めた。
「マヤ、お前はオレの後ろにいろ」
その間にアドラメレク目掛けて何本もの矢が降り注ぐ。
「マヤ先輩から離れろ!」
デヴィンが声を張り上げた。
アドラメレクが今度は黒魔術を使おうと呪文を唱える。
それをリアンのカードが取り囲み、無効化した。
「マヤ君に指一本触れさせないよ」
そしてその隙を狙ってライアンがアドラメレクの首に斬りかかる。
「王国もマヤ殿も俺が絶対に守る!」
鈍い音がしてアドラメレクの首が落ちた。
黒い粒子になってアドラメレクと戦車たちは来えていった。
「勝ったの?」
「ああ、アドラメレクは冥界へ帰った。マヤは王国の危機を救ったのだ」
勝ったと五人は肩を抱いて喜び合った。
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第一部完結まで、あと少しお付き合いください。
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