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第十章 国の危機~運命の相手候補~
マヤが窮地に陥っているその時、四人はまだ舞台裏にいた。
そこに金色の光の塊がふわりふわりと四人を取り囲むように輝いた。
「これってマヤ先輩の肩にいつもいた妖精ですよね?」
「ああ、間違いない」
「加護を与える妖精が私たちに何かを伝えたいようだね」
「マヤ殿に何かあったんじゃ?」
妖精は彼らの言葉を聞き、くるりと一回転するとついてこいという様に校内へと向かった。
四人は妖精に導かれるように召喚の間に向かって走り出した。
それぞれの胸中にマヤへの想いを抱えながら。
ここまでお読みいただきありがとうござます。
今日か、明日の間に第一部完結予定です。
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