第二章 運命の相手候補 好感度は最悪です
真っ黒な小っちゃなハートたち
それから今まで起こったことを頭の中で整理する。
その時、何かが引っ掛かった。この既視感には覚えがある。
こういうものをどこかで見たことがある。
これは確か……
「そうだ。妹のゲームだ!ここは乙女ゲームの世界なんだ」
(え?じゃあ、何?私RPGだと思ってたけど、これ乙女ゲームなの?)
「ねぇ、パック。予言では危機が回避できなかった場合どうなるって言われているの?」
「王国が崩壊して、魔物が治める世界になるよ」
「つまり……その場合って私も死んじゃう?」
「うん。多分真っ先に死んじゃうだろうね」
私は全身の血が引いていくのを感じた。
召喚されるまで三十数年年齢イコール彼氏いない歴だった。
予言の成就まであと一年。
それまでに好感度最低の状態からどうやって脱することができるのか。
もし失敗すればこの世界は破滅し、私も生きて元の世界に戻ることはできない。
私はめまいがしてベッドに倒れこんだ。
「恋っていったいどうやって始めればいいですかー!?」
どうでしょうか?
四人の攻略対象たちは美形で好感度も性格も最低
順次アップしていく予定ですので
これからの展開にご期待下さい!




