第7話 気にしたら負け!!
「人生わぁーからんひぃーもあるさぁー」
「姫さん替え歌センスないなぁ....」
いつもの帰り道。
だけど最近楽しくなってきた気がした。
クラスでも人気者になれた。
よく分からない白猫が来たけど。
「案外この見た目でいるのも良いかもな....」
池に映る可愛い自分を見てそう思った。
猫と春樹が魔法の練習をしていた場所に誰かが佇んでいた。
片方の黒髪の女の子はぐちゃぐちゃになった舗装道路を見てため息を吐いた。
「やばい。ここ....片付けが面倒そうですわね....」
それに返答する様に顔を伏せている人形を抱きしめた少女も口を開く。
「魔法少女の魔力反応....見てくれは魔物の仕業かと思った」
「こんなに暴れるなんて前代未聞ですわ。....1人を除いて」
「誰の事を言ってるのかわからない。早く道路を直すべき」
「あなたの事ですわ!そんな娘には....」
そう言いながら手をワキワキさせ、アレをポケットの中から出してじわりじわりと近づいていく。
「やめて!こっち来ないで!あっそこはっダメぇ!そんな固くて太いもの入れないで!」
「ふふふ、なつちゃんの気持ち良くなるトコロ、知ってるのですわ!!」
「ふぁぁ、んにゃっ、ああっ、んんっ、そこ!そこぉぉ!」
〜少女耳掻き中〜
「はい綺麗になりましたっ〜眼福ですわ!!」
「道路....直さなきゃ」
しかし、いつの間にかその道路は直っていた。
「あれ?ここですわよね?さっき暴れた痕が残っていた所って」
「いつの間にか直ってる....魔力の残滓も少し増えてるような気がする」
「これは仲間にしたくなってきましたわ....ちょっと監視カメラハッキングしてもらいにいきましょう!」
そう言い切り、駆け出そうとする少女の服をもう1人の人形持ってる少女がつかんだ。
「はい、犯罪です!」
「知ってましたわ」
さっき駆け出そうとした少女の顔が顔が(´・ω・`)になってしまっていた。
今日の朝ごはんのコーナー!!
用意する食材はこちら!
パン1枚 マヨネーズ ベーコン 卵
さあさあクッキングを始めまry
「姫さーん」
パリーン
「毎回窓割って入ってくるなよ!」
「いや、どっかの怪盗みたいでカッコイイと思うよ僕は!」
猫が暇な時に狙ってるのかの様に現れる。
しかも暇すぎて1人○分クッキングを始めたの見られた!!泣くよ僕。
「いやぁ、姫さんの料理美味しいなぁ」
明日のストック食われたし......
いや、完成したのがこちら!とかやろうと思ってないよ?多分。
今回の用件はなんと遂に魔法少女のお仕事だ。
まあ、ボランティアなんだけども。
「姫さんの初めての相手は...優しくしてくれる相手が良いよね?」
いや、言い方もっと変えろよ。
でも戦うってなると面白そうな気がしなくもないな。
「突撃ぃーとか言ってみたいな」
「いや、姫さんは狙撃手でしょ」
そうなんだよ、ちくしょうめ!
(いや、でもあの威力だったらイケないか?)
狙撃もできるし前衛でも戦える....
え?何それカッコイイ!
「姫さん悪い顔してるよ....で、今回のターゲットは....」
「ターゲットは?」
「熊です!!」
「え?」
僕は猫を右肩に乗せて(勝手に乗ってきた)近くの山に来ていた。
「動物愛護団体....ん?でもこの場合怒られるのは僕だけだな。やる事がえぐい」
「僕は猫だからね。弱肉強食だよ!」
偉そうにそんな事を言い始めたから無視する。
「んでんで、今回熊を選んだ理由。それは、僕が知ってる中で1番弱い動物だからだよ」
「え?熊が弱い?」
「そうそうまずこっちから襲わなけれは大体無視するし、なにより図体がでかいからスナイパーとしては狙いやすいって事さ」
確かに熊は動きが単調で、図体もでかく、兎の様に逃げ回らないから狩るのも簡単だ。
で、結局僕は今熊の近くの茂みにいます。
全身から汗が吹き出る感覚。
自然と体が震える。ブルブルブル....
「姫さん!?なんで踞るのさ!早くその銃でバーンとやっちゃいなよ!」
猫が早く撃てと催促してくる。
「グルルルルル....」
いや怖い!
もうこいつの攻撃浴びたら死ぬよ!
なんか目がキラッとしてるし!
こうなったらやけだ!
「うぉぉりゃぁぁ!」
バンッバンッと乾いた音が鳴り響く。
それと同時に僕の身体がひっくり返る。
そのまま地面に後頭部を強かに打ち付けた。
「ぎゃう!きゅう....」
「ひ、姫さぁぁぁぁぁん!!」
白猫の悲鳴が静かな山に木霊した。
※良い子は使い方を知らない銃を使わないようにしましょう!!
ピーポーピーポーウーウー
「香さん、なんか今日よくパトカーと救急車を見ますね。なんかあったんでしょうか?」
「いや、それより目の前の敵に集中するべき。いざ!」
「敵って言っても寿司と焼肉ですが」
「裕君、気にしたら負け」
香さんはそう言ってカルビをほうばった。
「うま!!」
インフルから復活しました!頑張りますぜ(泣)
君たちの評価、待ってるぜ!!
(↑これが僕のモチベーションッ)