とある書き手のお悩み。
「ありがとう」
あのひとは、小説のヒロインになれるんじゃないかってぐらい優しい。本当に優しい。私はその優しさに見合わないから。死ばかりを追い求めすぎて、あのひとのことなんてちゃんと考えられてなかったから。こんなにも想ってくれて、理解者になろうとしてくれて、私の全てを肯定してくれて。いるのに。だから、さよならを、するしかない。
でも、さよならをしたら、あのひとは。内臓がえぐられるほど、胸がぐちゃぐちゃになって息もできなくなるほど、傷付くだろう。自分も死のうとしてしまうだろう。
あのひとには生きる道があって、大切な人や大切な物があって、幸せを、運んでいるのに。
笑いを誘う文を書くのは本当に難しい。事実、前述の文章を読んで笑った読者さんなど一人も居ないだろう。そもそも読者さんが居てくれるのかどうかもアヤシイ。どうか居てくれお願いだ。とお願いしてもお願いされた時点で私の望みは叶っているし叶っていなければお願い出来ない。つまり無意味だ。
と、話が脱線したが。西尾維新ばりの面白会話をキャラクターちゃんたちにさせてあげたいとは思う、思うけど!それにより読者さんがくすりとでも笑ってくれれば作者冥利に尽きるし嬉し死にっていう前代未聞の死に方もできるけど!拙者は其処まで面白ビックリ人間ではない。ビックリ人間になりたくてビックリ竹を囓ったのにびっくり人間になれなかった。というのは作り話だけど。ビックリ竹探しなんてしたことないし。とにかく拙者に五グラムでも良いからコメディアン精神をどうか恵んで欲しいものだ。むう、西尾維新天才すぎる面白すぎるでも哲学があるっ。すごすぎるだろ。
なんて、さっきから西尾維新さんに嫉妬しているのは。
純文学のWeb小説なんて誰も読まないからである。いやものすごくおもしろい小説なら話は別かもしれないが!全く読まれないことを純文学のせいにしているかもしれないが!そもそも、純文学何それおいしいの状態の人も多いだろう。そんな方達のために!そして純文学の書き手売り手の方々のために!説明しよう。
・・・と、言ってはみたものの。純文学とはなにか?この問いにきちんと答えられるひとはいないだろう。あえて説明するならば――芸術性の高い作品、としか言いようがない。とにかく芥川賞受賞作を片っ端から読んでみるのも一案だろうと思う。村上春樹!村上龍!綿矢りさ!金原ひとみ!島本理生!村田沙耶香!羽田圭介!三島由紀夫!太宰治!エトセトラエトセトラエトセトラ。を、読むといい!
以上、拙者の全く説明になっていない説明であった。
そんなわけで。拙者は、誰かに読んでほしい!と必死になっているのだった。そのためには、多少は面白おかしくするしかない。日々精進しよう。しよう、と思うが。
書けへん。
のでさぁ。




