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強者達4

表にでないはずの黒歴史設定

Q クリスマスがやってきましたね。

  3人が在人にあげるプレゼントは?

「むこうは終わった感じかしら?暴れ馬の鳴き声も久しぶりに聞いたわね。」


 東門のほうをぼんやりと見上げるイナルタさんの右手にはキセル。その周囲はイナルタさんの絵面にはマッチしないとでこぼこの地面。いやこれはこれでありか?


「はあ。はあ。はあ。どこを見ている?そんな余裕あるのか?」


 肩で息をしているバイゲはハンマーで体を支えている。地面のでこぼこはバイゲの持つハンマーによる叩き付けの結果なんだろうか。


「見たまんまね。」


 2つの意味を含めて回答するイナルタさんはキセルを口に咥えた。その態度にイラつくようにバイゲはハンマーを振り上げ突進。


「ぐおおおおおおお!ぐあ、は。だあ」


 イナルタさんは、煙をバイゲの顔に吹きかけて、振り下ろされたハンマーを回避。バイゲはむせたせいか、迫力不足のハンマーは地面にヒビを入れて終わりだった。


「魔法は効かなくても、煙は効くのね。」


 バイゲから距離をとるイナルタさん。


「くっそがあああ」


 バイゲが振り向くと同時に腹を打ち上げるように地面が隆起した。はげしい衝突音となにかが砕ける音。


「ぐっはああ。」


 バイゲの鎧が砕けて本人は吐血した。?あの鎧は魔法を防ぐものではなかったのか?バイゲは地面をのたうちまわっている。


「がああああああ。が!ぐう!ぐああ!」


 そこへ第2、第3、第4の隆起がバイゲの体を襲う。それは的確にバイゲの体を撃ち抜いた。吐血と鎧ほ破片が宙をまった。バイゲも4度跳ねた。


 なぜ魔法が効かないはずの鎧が砕ける?


 考えられるのは単純に防御力以上の攻撃を加えた。でもそのためにはイナルタさんでも術式は展開させると思う。見逃しただけ特別な術式を展開をしたか?あの杖のおかげか?それともイナルタさんだからか?


「イナルタさんならできるかって以外は違うからね。」


「まだ」

「まだ何も言っていない。って言うつもりだろうけど、顔にでてるよ。なんであの鎧は壊れたのか?単純に鎧の防御力以上の威力。そのための術式を展開させた。それともあの杖のおかげ?ってところでしょ。ただ普通に地面の土を隆起しただけよ。」


 ですか、才華。感度ビンビンでございますね。だって顔みた?見てないよね。っとそうじゃあなくて。それにただ普通に地面を隆起させただけ?じゃあ、なんであの鎧は砕けたので?そこをおせーてくれよ。


「魔力を込めた土を異常な速度で隆起。ただその土の上には魔力のこもっていない土。だからあの鎧の魔法耐性を無視してダメージを与えることができたの。あの隆起の速度はイナルタさんならではね。」


 ですか。愛音。なーる。それならあの鎧が砕けたのも分かる。異常な速度で隆起。確かに愛音や才華よりも速かった気がする。


「鎧のおかげで魔法には、心身ともに無防備。だから余計効いているんでしょうね。あーイタイイタイ。」


 ですか、マアカ。だから頑丈そうな体格のわりにエグイうめき声をあげているな。


「くっくそがあああああ」


 激昂して立ち上がるバイゲ。元気な本人とは違って、鎧のほうは腹部、右上腕、顔面、背中の四か所は欠損していた。あれがバイゲの素顔か。鎧の破片が刺さってひどいことになっている。イタイイタイ。


「だあ。ああ。いつ、術式を展開したんだ。」


「術式?」


「そうだ。インダすら術式を展開させないと俺にはダメージを与えられない。それともその杖か?」


 俺と同じ考えと至るバイゲ。だよなあ。そう思うんだけどなああ。


「その鎧くらいなら術式の展開は必要ないわね。少なくともガーゼットの『黒装』くらいの頑丈さかターロホくらいの鈍さがないと。」


 ですか、イナルタさん。ターロホさんの鈍さって。


「く。うおおおおお。ううおおおお?」


 両手で斧を振り上げたバイゲ。だが振り下ろす前に、イナルタさんが指先から飛ばした氷塊が斧の柄と刃を押し込む。さらに鎧の砕けた部分にも氷塊が命中しており、、バイゲはそのまま後ろに倒れた。


「足腰も弱いんじゃない?というよりは、今まで体格まかせできたようね。底が浅い。」


 仰向けで倒れたバイゲを見下ろすイナルタさん。


「こ、殺してぐばばばば」


「隙だらけよ。」


 小さな火球がピンポイントで開いた口の中へ。熱い熱いって。容赦ないのはガーゼットさんと共通しているイナルタさん。


「くっそがああああああああああああ!殺す殺す殺す!」


 立ち上がったバイゲは怒り狂った表情で、斧を投げ捨て、そして、腰の袋からなんらかの薬を取り出し飲み込んだ。あっという間にその薬の効果は現れる。


「ぐるるるるるうううるる」


「鎧の次は薬?」


 呆れた顔となるイナルタさん。 バイゲの顔はドーピングで獣のようにうなった。鎧もヒビ割れたところがさらに砕けていく。クスリの薬のおかげでバンプアップしたその体は鎧を粉砕した。また、漫画アニメ的表現を実際にみてしまった。


「バイゲ様には近寄るな。巻き添えをくらうぞ!」


「離れろ!」


 信者たちはバイゲの様子を見て、慌てている。見た目通りに知性はないようだ。そして失った知性の分、力は増している。


「ぐばあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」


 振り下ろしたこぶしは地面を割った。漫画界のパワー自慢のごとく。あんなの喰らったら、ぺちゃんこになる。でも足りない。ミンチよりひでえッてやつか?


「ごっふぁああ!」


 イナルタさんを視界に捉えて、バイゲは駆け出す。いままでよりさらに速い。だがイナルタさんは全く動じることなく術式を展開させる。今度はなんだ?イナルタさんの周囲が少し輝いているように見える。光が反射している感じか?


 バイゲの右腕を振り下ろした。イナルタさんは左に避けて回避。と同時にバイゲの右腕が蹴り上げられた。・・・・・?!


 イナルタさんはどうみても蹴り上げた動きをしていない。だけど、現実にバイゲの右腕は蹴り上げられている。一瞬だけど、イナルタさんの脚がバイゲの腕を蹴り上げたようにも見えた。ものすごい速さで蹴り上げたのか?いやでもそんなふうには見えなかったし、いやでも??


 バイゲは左腕を振ってきた。だがそれもイナルタさんに当たることなく止まり、今度は顔が跳ね上がる。バイゲを止める右腕と顔を跳ね上げる左腕が一瞬見えた。イナルタさんがやったんだろうけど、やったのか?


 どう見てもイナルタさんが格闘術を使うようには見えない。でも一瞬だけど、拳やら足などが見えたのも間違いないと思う。なんだ?魔法の効果、、、、、あ、身体能力向上か?それでっと顔にでてないよな。


「身体能力向上ではないわ。」


 ですか?愛音。まだなにも言っていないし、こっちも見てないし、顔に出さないようにしていたんだけどね。


違うなら。。。。。あ、加速?時間の流れが違うとか?イナルタさんならできそう。


「クロックアップでも加速装置でもないわねぇ。ザアイ。」


ですか、マアカ。これも違いますか。もうわからん?


 バイゲは顔を跳ね上げられたがすぐさま、両腕でイナルタさんをつかみかかる。イナルタさんはバックステップで回避し、同時にバイゲの体はくの字に曲がる。


?!なぞの3本目の足、脚が?・・・・・・スタンドおおおおおお?あの少しだけ輝いていたのはスタンドですか?


「まあ、それが近いっちゃあ。近いかな?」


 ですか、才華。


くの字に曲がったところに、追い打ちが続く。右の手刀が首筋を叩く。すぐさま左孤拳が顔を跳ね上げ、右鉤突き、掌底、頭突き。


 頭突きの際、ポニーテールのイナルタさんが見えた。


「あれは?」


「単純な言葉で説明すると、大気中の水分と光でつくる分身かな。普段は霧状でイナルタさんの周囲で待機。攻撃する瞬間に光が攻撃動作と運動エレルギーを担当して、水分が凍り付いて分身を実体化。これで相手にダメージを与えている。」


「ですか、才華。」


わかったような、わからないような。


「瞬間的に作った氷の手足で殴ったり蹴ったりしているってこと。」


「ですか、マアカ。」


なーる。


「たぶん、ガーゼットさんやターロホさん対策ね。」


「ですか、愛音」


 確かにあの2人なら、魔法を突破して、接近戦にもちこみそう。というか、持ち込まれた経験がありそうだ。だから、その対策としてか。


「的確に急所に打ち込んでいるから、確実にダメージを与えているわ」


 ボロボロとなっているバイゲ。あの状態のバイゲをズタボロにする徒手空拳と言っていいのか?とにかく、バイゲは一方的に打ちのめされている。動きも鈍くなっている。


 薬の効果のおかげで、まだかろうじて立っているってところだ。


「終わらせようかしら。」


 杖で地面をつくと凍結が地面を走り、バイゲをとらえた。バイゲはもう抵抗する力もないのか、凍結を振り払えないでいる。


「さよなら。」


 イナルタさんが展開した術式から7つの光が放たれる。白く輝く光は一直線にバイゲへ向かっていく。そしてバイゲを包み込んだ。


「ぐらあああああああ」


 バイゲの断末魔と光の輝きがなくなるとそこには足だけしか残っていなかった。あらら。



 

 これで面倒そうな相手は南門のガンドラだけ。その南門でターロホさんは北門のほうを振り向いていた。


「ん~?暴れ馬の次はイナルタのアレかな~」


「貴様、どこを見ているのだ!」


「見たまんまね~。」


 ついさきほど同じようなやり取りを見た気がする。だがのんびりした口調とターロホさんの様子は合っていない。ターロホさんの右手は女信者の顔を掴んで引きずっている状況なのだ。悪人。まさに悪人にしか見えない。


「く!」


 ガンドラの周囲には似たような鎧を着ている女信者たち8名。ターロホさんの周りにも似たような信者が4名倒れている。なんだ?


「ガンドラの配下部隊みたいだよ。押されていたから、助太刀に入ったみたい。でガンドラの指揮のもと少しまともに戦えるようになったんだよね。」


 ですか、才華。数の暴力ですか。これがガンドラ本来の戦い方なのだろうか?・・・・・全員女性なのは・・・・・・・。よくあるパターンなんだろう。


「それも数分だったけどね。」


 ですか、マアカ。圧倒的な個の力ですか。


「ターロホさん。多数相手には慣れているみたいね」


 ですか、愛音。討伐対象だったとか言っていたから、その経験のおかげか?


「さて、こっちもささっと終わらせようかな~。ほら!」


 ターロホさんは野球の投球のように足をあげ、顔を握りつぶした信者をガンドラの配下に投げ捨てた。射線上にいた配下信者は飛んでくる同胞を受け止めるか、避けるか一瞬悩んだようで、ぶつかった。そしてその弾丸となった信者とともに体に風穴があいて、地面に倒れる。


「はっはあ~!!!っと!」


「ぬううううあああ!」

 

 信者2人に風穴を開けたのはもちろんターロホさん。投げると同時に走り出していたのだ。腕を抜くと同時に信者が振り下ろしてきた斧をよけるターロホさん。


 斧信者の振る両手持ちの斧を3回よけた後、ターロホさんは右腕の刃で受け止める。そして、左腕の刃で柄ごと斧信者を切り裂いた。


「ここおおおおでええ!」


 背後からガンドラが突いてきた。ターロホさんは右手で斧信者の上半身をつかみ、振り向きざま、ガンドラへ斧信者を投げ飛ばす。


「くう」


「ガンドラ様!な!?がはっ!」


 辛うじてよけたガンドラを助けるように槍信者がターロホさんの顔へ槍を突き出す。その槍先をよけて、すぐさまかみ砕いたターロホさん。その行為に動揺した瞬間にターロホさんはかみ砕いた破片を口から飛ばした。


「動揺しても止まるなってイナルタ、ターロホに言われるよ~。お!」


「今です!ガンドラ様!」


 顔をひどいことになった槍信者は槍をターロホさんに奪われ、柄を心臓に突き立てられた。だが槍信者はそのままターロホさんにしがみつき、間髪入れず、鎖信者2名の鎖がターロホさんに巻き付いた。


「お?おお~」


「撃てえええええ!」

 

 鞭を通して、電撃みたいのがターロホさんの体に流れている。・・・・効いているのだろうか?

ガンドラが剣をふると同時に杖信者たちが一斉に魔法を放った。あわわ。


 煙と土埃で見えません。


「やったか?!」


「あ~あ~。」

「あらあら。」


 俺でも連想してしまうフラグを立てたガンドラ。それに同情のような声をだす、才華とマアカ。この状況を一切心配していない。ってことは


 煙と土埃が晴れていくとケロっとしているターロホさん。グダッとしているのは槍信者、やられたのはこっちだけだ。


「くっ。だが動けまい。」


 唖然としたが一瞬で行動を開始したガンドラ。剣を赤くしてターロホさんに迫る。


「そう思っているの?」


 気の抜けた声を出すターロホさん。これは心底心外って表情だ。その表情が出た理由はすぐわかった。背からの翼が伸びて、腕の刃も長くなり、鎖をぶった切る。


「な!?ぐおおおおおおおお。」


「驚きすぎね~」

 

 間髪いれず、ガンドラの剣を腕の刃で受け止め、鳩尾の蹴りを決めた。砕ける音、苦痛の叫び声、吐血とともにガンドラは吹っ飛ぶ。


「拘束はこれくらいしないと」


 腰から今度はなんだ?ヒレなのか?鱗なのか?よくわからないけど身体の一部、たぶん鱗を布状にしているのかな?ヘビのようにうごいた身体の一部を伸ばして鎖信者の頭をぐるぐる巻きにし、そのまま頭を殴りつぶす。ついでに近くにいた杖信者の胴体を真っ二つ


「こんなこともで~きる」


 もう一人の鎖信者を2つの布状の鱗で全身をしばりあげ、そのまま上空に回転つきで投げ飛ばす。鎖信者は乱回転しながら地面に衝突。


「遅いんじゃなあい?」


 杖信者が術を放とうとし、それを察したターロホさんは鱗をドーム状に天界させ杖信者を囲んだ。一瞬動揺した杖信者のだったがすぐさま炎を放つも、炎はその鱗のドーム内で反射し、杖信者に戻っていった。


「イナルタと比べると威力不足ね~。」


 今度は自分の周りに鱗をドーム状に展開し、炎を吐き出したターロホさん。炎は分散し、ところどころにある隙間から外の信者達を襲う。


「ガーゼットなら当たらないんだよね~。」


 炎で倒れた信者たちにむかって今度は翼を羽ばたかせる。


「これもどう?」


 暴風が信者を飲み込み、血の雨を降らせながら、地面にたたきつけられる。これでガンドラ配下の信者のほとんどが戦闘不能になる


「自慢の配下も減ったね~。次はどうする?」


 悪人の笑顔でガンドラの前に立つターロホさん。同じ顔の沙緒里さんでは見たことのない顔。絶対にしない顔。見ることのない顔。性格と環境の違いを実感する。


「ガンドラ様。あれを使うべきです」


「くっ。だがしかし」


 配下信者の言葉に戸惑うガンドラ?あれ?まだ奥の手があるのか?生き残った周囲の配下信者たちは目を合わせうなずいた。


「大願のために!」


「ま、待て!」


 ガンドラが慌てて制止するも配下信者は自らの武器で自害した。その様子をあくびをしてみているターロホさんと唖然としているガンドラ。正直どっちが悪党だかわからない。


「ふうううううううううううううううううう」


 一度目を閉じ、深く息を吐いたガンドラ。


「皆の命使わせてもらう。」


 術式が展開され、配下信者の血が剣と鎧とガンドラに集まっていく。ターロホさんはボケーっとしながらその様子を見た。剣は大きさを増し、赤く鈍く輝き、鎧と本人は禍々しく赤い化粧が施されていた。


「死滅の龍の伝説を参考にして創作した我が秘術。」


 剣を軽く振っただけで地面が割れた。あらー力強くなっている。

 

「同胞の命と血により輝きを増すたこの剣は我が面前の悪龍を滅するだろう。」


 剣を構えて突撃してきたガンドラ。パワーだけでなくスピードも増している。速さだけでいったら、ドーピング後のバイゲよりもさらに増加度があるかも。


 腕の刃で斬撃を止めたターロホさん。


「へえ。」


「まだまだああああ」


 剣と刃がぶつかりその音が響き渡る。また響く。また響く。その間隔が徐々に短くないっていくのは打ち合いが加速していくから。


 互角と思ったけど、拮抗は崩れるのはもうすぐかも。互いの表情から俺でもわかる。


 涼しい顔をしているのはターロホさん。苦しい表情となっているのはガンドラは徐々に押されいるように見える。


「ここだ!ぐがああああああ。」


 押されていたガンドラだったが、隙をついて渾身の一撃がターロホさんに当たる。が、それ以上強烈なパンチがガンドラの鎧の胸部分を砕き、地面を削りながら吹き飛ばした。


「うーん。もっと固いのを知っているからねええ。まあ、痛いといえば痛いけど。」


 手を振っているターロホさん。痛いそうにしているけど、余裕はまだまだありそうである。もっと固いものって『黒装』のことだよな。それともイナルタさんの『防壁』か?悔しそうにするガンドラはさらになにかに気づいた。


「わ、私は蹴飛ばされる前に、おまえの体を切っているはずだ。がはっ」


 ですね・・・・なんでそこに驚く?ああ。なんの負傷もないことか。確かに最初、あの赤い剣で切られたときは血を流していた。今回ははっきり斬られたのを見ている。・・・・なんでだ?


「ん?ああ、ちょっと硬くしたから、それくらいなら耐えれる」


 ですか、ターロホさん。ちょっと硬くしてみれば血も流れないんですか、その体は。そのくらいなら耐えれる。耐えれるくらい頑丈なのですか、その体は。逆に耐えれない攻撃をイナルタさん、ガーゼットさんはしてくるんですね。


「えーっと、『肉に触れさせ、骨ごと砕きつぶせ』ってやつ?」


 ですか。この諺ですか?なんか俺の知っているのとは違うけど、この世界だからか。それとも通訳の魔法だとこう聞こえるのか?


「さてと終わらせますか。」


ターロホさんはジリジリと近づいていく。


「く、くっそ。」


 ガンドラは剣を振るもあっさり腕の刃の折られた。ダメージのせいかもしれないけど本当にあっさり折られた。折られたといより斬られたに近いかも。


ターロホさんはガンドラを背後から腕ごとベアハッグで捉え、背中の翼を生やす。


「これなら固くても無意味なんだよねえ」


 そのままジャンプしたかと思うと、異常速移動でジグザグと空を飛んだ。どう見ても慣性の法則を無視した動きにしか見えない。あんな普通の人なら耐えれない。いや耐えれる存在がいるのか?


 ターロホさんの動きが止まったと思うとなにか黒い影が降ってきて、そのまま地面に落下した。それはガンドラだったもの。・・・・・・・・とりあえず、これでスタークは倒した。結果圧勝だったのは4強が強かったから。それでいいんだろう。味方でよかったああ。マジで心の底から思う。


「さてと次は?」


 降りてきたターロホさんは信者たちへ目を向ける。が周囲が暗くなる次はなんだ?一息つく暇もない。


「ん~?」


ターロホさんは上空を見上げる。


A Sさん サンタコスの私から、セクスィードレスの私へ至り、そこからリボンをまいた私、最後は生まれ   たままの私は当然ね 

  Iさん 私との聖なる深夜を

  Mさん 暖かい人肌。くすぐる吐息。耳を震わす声 握り返す指先。理性を狂わす視線。心躍らす一夜を

 

 

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