私があらすじを言うのはダメなの?
「アラクネルとの死闘が終わって数日後、新人登録者3人組との模擬戦、異世界女子会、クォーテツ湖ツアーなどの平穏の日常を送る在人。その日常をいともたやすく壊す、シクの母親の遺体盗難、ゴブリン討伐に失敗した新人3人組、・・・・シクの死。
葬儀屋によりシクの魂は奪われたことが判明し、その情報集めの一環として、新人達が失敗したクエストにカタム傭兵団の、キャノ、ガタクン、イトベスとともに挑む。
そこで待ち受けていた殺し屋たちを死闘の末撃破、新人のアマの救助、母親の遺体を取り返すことを成功する。
しかし、殺し屋の1人でシクを殺した犯人ネクロマンサーは、自らの術で動く遺体となり、シクの遺体を人質に、在人たちと最後の勝負を挑む。
魔女になった才華の力により、ネクロマンサーは撃破、さらにシクの蘇生に成功。そこに現れた魔女イディによって、在人は魔女と愛音という名前に隠された真実を知る。
愛音との関係が誰よりも何よりも深まり、心身共に結ばれた在人。愛音と結婚式を」
「おーい。寝ている人の上でなにをしてるんだ。」
俺と布団の間に愛音。ってか服きてねえ、おい。
「前回までのあらすじ。」
デジャブ。
「なんで?」
「私があらすじを言うのはダメなの?」
小悪魔的な表情をする愛音。く。かわい・・・だめだ話題を変えるな。
「いや、寝てる人の上でする理由が」
「私とアンな事を終えて、安らぎとまどろみの中にいた在人を、無慈悲な現実な戻すにはこの方法だって。才華が前にそう起こしたんでしょ。」
確かに起こされたことはある。
「そのあらすじの終盤の改ざんとは一緒だけど、理由の改ざんはしてなかった。」
アンなことはしていない。あと愛音という名前に隠された真実?なんじゃそりゃ。
「あれ、激しすぎて、記憶喪失?それならこれから、もう一度」
手をまわしてくる愛音。才華といい、愛音といい。
「いや、朝だから、起きる。」
「ああ。」
上半身を起こしたところで、バランスを崩したふりで愛音が抱き着ていくる。デジャブ。
「イトネさん、まだザイトさんは起きませ・・・・。」
シクが顔をのぞかせる。!!時が止まる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「もう。在人ったら、シクが起きてるって言ったのに。」
愛音が俺をわざとらしく押しのける。そして、時は動き出す。
「起きたんですね。シャイカさんに伝えてきまふ。」
顔を硬直しつつも噛みながらシクは立ち去った。デジャブ。
「じゃあ。私も下で待っているよ。在人。」
何事もなかったように愛音が服を着て部屋を出ていく。朝一番の嵐は去っていった。結局、前回のあらすじで俺を起こした訳は?なにも解決していない。