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見える私と背の高い彼女  作者: 涼杏
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綾瀬の姉妹

『パンパカパーン!!!!私たちの家にようこそ!まだ自己紹介してなかったよね?四女の澄香だよ!よろしくね!』


「は、はい」

玄関に入ったら突然振り返るからびっくりしちゃったよ


『次女の穂花です。ごめんね、澄香うるさかったでしょ』


「いえ、そんなことなかったですよ。むしろ見ていて楽しかったです」


『澄香はほっといても一人で喋ってるからな、商店街では明るいって割と人気なんだよ。あ、私は三女の絢香だ。これからよろしく』


「よろしくお願いします」

クールな人だなぁ…女性に好かれそうなタイプだ


『春香です。夏休み明けから同じ高校に通うことになるね。ここは田舎で生徒の数も少ないからクラスは1クラスだけだよ、だからクラスメイトとしても家族としてもこれからよろしくね』


「は、はい!…そ、それで…あの」


『ん?どうしたの?』


「…な、なんか足に…くっついてるんですけど…これは……?」


『あー、それは足まがりだよ。ほっとけばとれるから気にしなくていいよ』


いや、重いし気になるんですけど…


『穂花姉ちゃん!お腹すいた!はらへりだよはらへり!』


『はいはい、今作るから待っててね。ほたるちゃんご飯食べる前に手を洗ってきてね、春香はほたるちゃんに家を案内してあげてね』


『はーい』


『あ!ずるい私も行く!』


『澄香は食器とか並べておいて。絢香、ご飯作るの手伝って』


『ちぇー』

『わかった、手を洗ったらすぐ行く』


穂花さんすごいな、お母さんみたいだ


『ほたるちゃん行こ!案内してあげる!』


「うん!」






『ここが居間ね、そこのふすま開けたらちょっとした中庭みたいなのがあるし、ここにはテレビもあるからみんなほとんどこの部屋にいるよ』


「…なんかいる」


『あ、あの人はくねくね。くねくねしてるだけで特に害はないよ。触ったりしても大丈夫』


「へぇ、いろんなのがいるのね。東京じゃあんまり見なかったからちょっと面白いかも」


『東京は人が多いからそれに紛れ込んだりしてるのかもね。それに、妖は田舎みたいに少ししか人がいないところを好むから元々あまりいなかったのかもね。ここに来る妖は危害を加えないものばかりだから安心してね。』


「もし、呪ったりしてくるやつだったらどうするの?」


『んー、お姉ちゃんが結界を張ってくれてるから知らない妖は入ってこれないはずだけど、もし入ってきちゃったら八尺様とか他にも力の強い妖とかが来てくれたりするから大丈夫だと思うよ』


「そうなんだ。妖怪って悪いのだけじゃないんだね」


『うん!そこらへんは人間と変わらないよ』


『ここがトイレね、お風呂もあるよ…1階はこんなもんかな。じゃあ次2階ね。玄関の前の階段から二階に上がれるよ』


「わかった………あの奥の部屋は?」


『ん?ああ、あそこはお仕置き部屋だよ』


「お、お仕置き?!?」


『うん。穂花お姉ちゃんが私たちにお仕置きしたりする部屋。防音対策バッチリのこの家で一番お金かかってる部屋だよ』


「へ、へー……穂花さんそんなことするんだ」


『澄香姉ちゃんなんかしょっちゅうあそこに入れられてるよ。何されてるのか知らないけどあそこから出てきた澄香姉ちゃんはしばらく別人みたいに大人しくなっちゃうんだ』


なにそれ怖い…穂花さん、普段はあんなに優しそうにしてるのに下手したら妖よりも怖いんじゃ…




『2階に上がってすぐの右の部屋が穂花お姉ちゃんの部屋で左が澄香姉ちゃんの部屋ね。で、穂花お姉ちゃんの部屋の隣の部屋が絢香姉ちゃんの部屋でその向かいが私の部屋。今日はまだほのかちゃんの部屋片付け終わってないから、夜は私の部屋で寝てね』


「うんわかった、そうさせてもらうね」


『一番奥の正面むいてる部屋がトイレね。2階はこれで終わり、他に気になったところとかある?』


「ううん、特にないよ」


『そっか、じゃあ手洗ってリビング行こっか。お姉ちゃん達待ってるかもだし』


「そうだね」


気になることって言ったら、フヨフヨ浮いてる一反木綿らしき妖怪とトイレのドアから出てる白い布みたいなのだけど、この家で妖怪だなんだってそんなの気にしてたらやっていけない気がするからここはあえて質問しないでおこう。


それに、いつの間にか足まがりいなくなってるし。








_________________________________________________



次女 綾瀬 穂花ほのか

温厚で綾瀬家のお母さん的存在

怒ると怖いから家の中では逆らっちゃいけない人ダントツの1位。


三女 綾瀬 絢香あやか

無口でクール。喋ってはいないが穂花や澄香たちのそばにいることが多い。



四女 綾瀬 澄香すみか

活発で常に元気が有り余っている。時々はしゃぎすぎて絢香や穂花に怒られている。

明るく話しやすい性格だからか、学校や街の商店街などで人気がある。


五女 綾瀬 春香はるか

ほたると同級生でしっかりしている。子供らしく遊んだりふざけたりすることもあるが、澄香のようにハメを外したりはしない。学年ではトップクラスの成績でとても頭が良い。





ここまで読んでくれてありがとうございました。次回から綾瀬の姉妹も加わり誰が話してるのかわかりづらくなりそうなので、穂『』絢『』澄『』春『』ほ「」みたいな感じで書きます。

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