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見える私と背の高い彼女  作者: 涼杏
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八尺様

小さい頃から変なものが見えた。それは私だけでなく父も母もそうだった。




「あれは妖怪といってね、みんなには見えない生き物なんだよ」


「妖怪に会っても絶対に目を合わせたりしちゃいけないよ。パパと約束だ」


_____「うん!約束だよ!」__________






…背が低くて八尺様の顔までは見えない。なんだか複雑な気持ちだけど背が低くてよかったぁ

とりあえず見えないふりして通りすぎちゃおう



「ぽぽっ、ぽぽぽぽぽっ」


平常心、平常心…東京にいた時も何回か妖怪を見たことがあるけど

やっぱ慣れないなぁ


「ぽぽっ、ねえ、見えてるでしょ?」


ひっ


えええええええ?!こいつ喋べんの?!てかバレてる!


「ぽぽぽっ、ねえ、見えてるよね?おーい」


私の顔を覗き込んだ八尺様は怖いほど美人だった。

急に顔を覗き込まれたものだからびっくりして私の足は止まってしまった。


「やっぱり見えてる。ぽぽぽ♪」


どうしよう…どうしようもないピンチだ

夜だから誰も通らないだろうし、もうちょっとで綾瀬さん家に着くからこのまま走って……いやでも綾瀬さん家を巻き込むわけには、見えない人かもしれないし



『あ、いたいた!おーーい!ほたるちゃーーーーん』


八尺様の向こうから女の人が走ってくる、私の名前を呼びながら。

よかった誰か来た!私の名前を知っていて前から来たってことはきっと綾瀬さんだよね!


「ぽぽっ、ほたるちゃん?あなた、ほたるちゃんっていうのね。ぽぽぽぽっ」


しまった!名前!


『あなたほたるちゃんであってるよね?』


「はい!ほたるです!あってます!」


『ごめんね。新しい家族が来るって言ったら八尺様喜んじゃって』


「え、あなた見えるの?」


『あれ、ご両親から聞いてないかな。うちの家系ってみんな妖怪が見えるんだよ』


「大丈夫なの?その、妖怪と話したりとかして」


『大丈夫だよ、駄目な妖怪は話す前に襲ってくるし』


いや、それ割と大丈夫じゃない気が…


『じゃあ、家に案内するね。ついてきて』


「う、うん」


「ぽぽぽっ」










____________________________________


櫻井 ほたる


16歳 高校1年生


身長:140cm

髪型:ショート


よく中学生の男の子に間違われる。



ここまで読んでいただいてありがとうございました。

少し遅いですが、主人公の設定です。


ちなみに、この小説、女の子しか出てきませんのでR18パートは結構なものになるかと思います。



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