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見える私と背の高い彼女  作者: 涼杏
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引っ越し

「…暑い……」


8月のとても暑い日、私はとある田舎町に引っ越した。

引っ越したと言っても突然の両親の他界で遠い親戚、綾瀬さんの家に引き取ってもらう形になったのだが


東京の都心から電車を乗り換えて乗り換えて乗り換えて…綾瀬さん家の最寄りに着く頃には車内の人はほとんどいなく、日も少し陰ってきていた。

誰もいない改札を抜けると街があった。夕方だからかほとんどのお店が閉まっていて人もいないが八百屋や洋服店などのお店もあるようだし見た限りでは日常生活に不備はなさそうだ。


「綾瀬さん家はどっちだろう…こっちか」


先日、FAXで送られてきた手書きの地図を見て方角を確認し歩いて約20分。この先は一本道なので周りの景色を見ながら

ゆっくりと歩く。


「今日からここが私の住む町なのかぁ………………」


見渡す限りの山々、眼下には綺麗に作られた畑。

左に見える絶景を見渡してから再び正面に顔を向けると、私から4mも離れていないところにとても背の高い女性がいた。

白いワンピースを着ていてストレートの黒髪は膝のところまで伸ばしていた。

『ぽぽぽぽっ、ぽぽっ』





小学生の頃聞いたことがある。見る人によって証言は様々だが、それが女性であること、頭に帽子や何かを乗せていること、そして、「ぽぽぽ」と独特の笑い声とともに魅入る相手の元に現れる 八尺様 という妖怪がいる。

その妖怪は男に魅入るらしい。魅入られた男は数日のうちに行方不明になってしまうのだとか。









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