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太陽がおちるとき  作者: 垂落下
1話 召喚
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爆誕

朝に立つ霧に包まれた森の奥深く、人の侵入を阻むような木々の間に道がひとつ続いている。

道を森の奥深くへと進んでいくと一軒家がたたすんでいる。

鳥たちが朝日を拝む刻のほんの少し前、赤子の産声よりはるかにまさる爆発音が家から発せられた。

静まり返っていた森はよりその異音差を増大させひきたてた、家を凝視する生物もいただろう。

再び静寂に包まれる森の中、一番最初に動いたのは家の玄関。

勢いよく放たれた扉からまだ顔も洗っていないであろう貧相な顔立ちをした短髪の丸い眼鏡をした男性。

男は不安を持った表情で、外からしか出入りができない地下へと急ぎ足で行った。

階段を下り、地下の扉を開け、また階段を下り、煙が充満した地下に辿り着く。

煙の中、得られる情報は少なく背丈が1Mと少ししかないであろう人影と、それの前に倒れている生物...と認識することができる「ナニカ」、全身に毛が生えていて手足合わせて4本の獣に似た「ナニカ」が横に倒れている。

「ナニカ」が生きているのか、死んでいるのか、それよりも生物なのか男が確認する前に、

まるで「追い打ち」をかけるかのように、両手を天井に向け伸ばしている背丈が低い人物からの言葉かけ...いや「詠唱」と言った方が正しいだろう呪文のような、呪いのような言葉の羅列を発している


「・・・やめろ」


そう言葉を吐き詠唱を止めたのは、急ぎ地下へと入ってきた男ではなく、横に倒れていた「ナニカ」からだった。

立ち上がるにつれ人の形を成していく「ナニカ」、全身の毛が体の中に潜りこんでいき人肌の姿になっていく。煙が地下から外へ流れお互いの姿が認識できるようになっていった。

完全に立ち上がり目の前で詠唱を唱えようとしていた小柄な少女の頭に手を乗せ

「おはよう。」

そう軽く挨拶をした。

すると少女は目を宝石のように輝かせ、にこやかに挨拶を返した。

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