1,俺の終わり
この話は原則として
グロ表現、ケモノ、ボーイズラブ、ガールズラブを含みます
嫌いな方は注意して判断してください
くそっ!くそっ!
なんであんなことに――そうだ、もう一度やり直せばいい
まだ死ぬべき人ではないのだから………
ん…?ここはどこだ…?
この妙に安心感があるゴミ部屋は……?
あー、俺が誰か思い出すために今までの状況を整理しよう
…
……
………
そうだ!小学生の頃虐められて不登校になった男だ!
そのまま高校も行かずにニートコースだったが後悔はしていない
高校生になれなかった後は俺とは違って良くできた弟に生活費を出してもらってたからだ!
あいつまだ厨2真っ盛りのはずだったんだがどうやってカネ稼いでたんだろうか…
いまはもう15年目、あいつももう28歳だから気にしてないけどな!
30歳にもなって弟にたかる兄…うっ、頭が
確か俺の名前は…
「宇高眞生」
宇高眞生…そうだマオ!この女みたいな名前のせいで虐められたんだった!
「で、あんたは誰だ?」
俺は目の前にいる謎の光を放ちすぎて顔が見えない不審者に向き直った
この状況、明らかにおかしいんだよな
だって俺は思い出したんだ
―トラックに轢かれて俺は死んだはずだということを
「そうだよ。身体がばらばらに引き裂かれて、脳みそなんかも路面に散らばってさ。
それはそれはグロテスクな現場だったんだよ?見たくなかったなぁ」
…!?こいつ俺の頭の中を!
…って言ってもそれが不思議に感じないのは驚きすぎたせいか?
「で、俺に何して欲しいんだ?
ネット小説の定番で言えばあんたは神様で、別の世界にでも飛ばしてくれるってか?
それとも七つの玉を集めればよみがえらせてくれるとか?
まぁ、今居るここが俺の部屋ってことであんたがもし神様でも威厳はないに等しいものなんだがな」
だってゴミまみれの部屋にいる神様なんて似合わなすぎるだろ
「これでも少しは片づけたんだよ?まぁ、僕は神様じゃないけどさ
でも後半は正解」
まさかこいつはシェンロ「違うよ」
「別の世界に飛ばすって部分さ」
「な…っ!」
別の世界…?
ということはその世界で俺はボインのお師匠様の胸に挟まって魔法と剣術でバッサバッサと敵を投げ倒しその世界のお姫様とフラグを立てつつ幼なじみの美少女と約束を交わし世界を救う勇者となっていきそして………
「妄想中悪いけどさ、早速その世界に送らないといけないんだ
…元の世界に未練とかあったりするかい?」
「未練?未練なんて…」
…無いと言えば嘘になる
撮りだめしてるアニメはまだ見てないし、もうすぐ二期が始まるあのアニメを見るまで死ねないと誓ったばかりだし、もっとみたいAVはあったし
パソコン内のデータは良くできる弟が消してくれるだろうから心配はいらないが…
一応、良くできるとはいえ弟のことも心配だな
…むしろ俺が居なくなって清々してるかもしれないけどな
あ、なんだかウダウダ考えてたら悲しくなってきた
そうやって俺が自己嫌悪に陥ってるとなぜか輝きの増した神様(偽)が近づいてきて俺の手をつかんでくる
「なんだよ俺はソッチの気はないぞ」
「…異世界の人生を楽しんできてね、―――」
すべてを聞き取る前に、とてつもない光量が俺を包む
何も見えない
何も聞こえない
何も感じない
――そして俺は異世界で始まりを刻み始める
初投稿です!
更新は亀となる予定ですので気長に見ていただけると光栄です
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読んでくださってありがとうございました!