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子供獣

作者: 春也

僕は子供が好きではありません。

しょっちゅう泣き声はが聞こえてきていた。

だから今までそれほど気にしたことはなかった。でも今日は一段と大きな泣き声で、室内壁越しの声には感じられない。そして外は肌寒い。きっと子供は外にいる。そう思った。

いつまでも響き続けるそれは泣き声と言うよりも、獣の鳴き声のそれに近かった。

最初に聞こえたのが七時頃だったろうか。

今は9時をやっと過ぎた頃。つまり子供は2時間もの間泣き続けていると言うのか。


不快だった。


疲れた体には甲高いそれが毒にしかなりえなくて、頭に響けば痛みすら感じるような気がした。









それからしばらくして子供の声はぴたりと止んだ。その頃には興味もなくなっていた。

子供の無事を祈ります。

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