友情編 弐
早く書けと支持が合ったので
あえて誤変換してます。
翌朝、僕は起きた。
当然と言えば当然だが、起きて一番に発したことは、
「ここは何処だ?」
やはり、回っていない頭では、そう言ってしまうのは良くある。
「あぁ、こっちに引っ越してきたんだ」
昨日、こっちに着いて咲の家で歓迎会を開いてもらったので、夜遅くに部屋にたどり着いた。
そういえば、歓迎会の後に咲と課題をやる予定だったのは、どうなったのかすらもう、分からなかった。
それ位、もう眠る時間も遅くなっていた。
部屋に入ってすぐに布団を敷き寝た所までは確かな記憶がある。
宵闇の中一人布団を敷いていたな。
別に酔っぱらっていた訳では無い、大体未成年には飲酒の許可が日本には無い、飲んだ事無いのかと問われると、答えは否だ。
僕は、飲酒のためドイツで本場ビールを飲んだ。
ドイツでは、16才から認められているとか親に説得され、ドイツでならOKとか言って飲まされた事はあるが実際は良くないのでそれ以来飲酒と言う物をした記憶が無い。
外からコツコツコツと鉄の階段を上ってくる足音が聞こえ、スッと僕の扉の前で止まった気がした
ガチャ
綺麗に扉が開く音がした。
ここまで綺麗な擬音を聞くのも大層珍しい。
そんな事はどうでも良かった。扉が開いたということはだな
「起きてますかー」
そんな大声出さなくても聞こえるよ。
「あんだよ。起きてっよ。よっと」
僕は体勢を起こした。
「大学の課題よ。あんた手伝ってあげるっていったでしょ」
やっぱしそれか。
「そんな解ってたよみたいな顔しないで」
「そんな顔してねぇだろ」
僕は咲を部屋に入れた。
どうせ、立ち話で済む用事では無いのだから、扉前に立たせるのも何か悪い気がした。
で、大学の課題なんだが。
今日が大学が始まる日なので遅れる訳にはいかなかったが遅れてしまった。
でも、本当になんて言うか。
「人が多いね」
「あぁ、これはこれで大学生活エンジョイできそうだ」
とぎこちなく答えてみたりして。
「それにしてもまさか、入学式に出なくても良かったって何なの」
「そうだよな、それは僕も予想外だったよ」
「本当よ、こんな事ならもっと課題に取り組むべきだった」
「それは違うと思うがな」
「何か言った」
「いいえ、何も言っておりません」
「分かればよろしい」
「でも、本当にどうしよう」
どうすればいいのか僕達には分からなかった。入学式が終わり大体みんな同じようにどこかへと向かっているのは分かるのだが、その明確な行き先がよく分からない。
しかし、僕等は入学式に参加していないから何処へ行くのかよく分からず付いて行くしかない。
「どうしよう咲、とりあえず誰かに付いていく?」
と咲に振り向くと咲はそこに居なかった。
「咲の奴、何処行ったんだろう」
辺りを振り向くが咲らしい人は居ない
「おう、そこの。俺と一緒に教室行こうぜ。どうせ同じ大学だろ」
大柄の男が僕に声を掛けてきた。