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もつれる視線の、その先に絡み合うもの。

痛い!

痛すぎる!!

何なの、この展開は!?


四人ともどっちかがどっちかと繋がっているんじゃなかったの?

そう言っていたよね? アランさん? レオニールさん?




何度見ても私の糸は途中で見えなくってて、葵の糸は二人ともに繋がっている。

これって、二人共の運命は葵だけってこと? ってことは必要とされて召喚されたのは葵だけで私がこの世界に呼ばれたのは何かの間違い、もしくは葵のついでとして?

糸の先が見えないのは、私には運命の相手がいないって事?


神様もここまで私を外れ扱いにする事無いじゃない!

信じられない! もう泣く。泣くわっ! ・・・くすん。



◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆



あの後、王子様に召還の儀式の結果報告をしなくてはいけないということで、二人の案内の下執務室に向った。

所々に飾られている優美な装飾や調度品らに、いつもなら目を奪われ心躍って葵とともにはしゃぐところだけど、さすがに今日ばかりは心の片隅で淡々と「凄いなぁ」と思うくらいだった。

葵がちらちらと私を気遣う視線をくれてるのがわかるけど。

…だめだぁ。やっぱり未だ浮上出来ない。



どこをどう歩いてきたのか最早思い出せないけど、「ここです」と、一つの扉の前でアランさんたちが立ち止まった。


「…失礼します。レオニールです。アランとともに召還の儀の報告に参りました」

とレオニールさんが扉を叩いて、声をかける。

「入れ」と言う声とともに補佐役の人に出迎えられ、私たちは執務室に入室した。



室内は華美よりもまさに実務!な雰囲気で、壁にはこの国のエンブレムらしきものや剣が飾られていて、厳かな雰囲気を醸しだしていた。

ぐるりと辺りを見回していると、補佐役らしき人ーー赤銅色の背中まである髪を首筋で結っている、青緑色の瞳の、一般的に好印象を持たれるだろう、誠実そうで優しそうな二十代半ばらしき青年と、


真珠色とも白金色ともいえる肩までの柔らかそうな髪と、きりりとした切れ長の瞳は、まるで吸い込まれそうと眼が離せなくなるような透き通った空の色で、滑らかなカーブを描いた顔のラインといい、薄い唇といい、抽象的な美貌でどこか儚げに映る雰囲気の中でも意志の強さを思わせる威厳さもあって。

細身だけど鍛えていると一目で判るしなやかな体躯と併せて、まさに絵本に出てくるような理想の王子様!な正統派美青年ーーもう目茶目茶格好良いかも! と眼が合った。




「よう、フェル。望み通り結果報告に来たぜ」

ひらひらと片手を上げ、アランさんがにやりと笑う。

幼馴染だからか、気安いなぁ。

「フェル。こちらはアオイ。こちらがホタルと言うそうです」

レオニールさんが私たちを軽く紹介する。


笑顔でハキハキと自己紹介する葵とは反対に、しどろもどろになってしまう。

うう。ただでさえ人前で自己紹介って苦手なのに、王子様相手になんてさらに緊張するよぅ。


「私はフェルディ・リスタイン。フェルでいいよ。もうすぐ19歳になるな」

宜しくとフェルディさんが笑顔をくれる。

はうぅ美形さんの笑顔は強烈ですっ! 頬が熱いです。素敵ですっ。

それにしても今年19歳って事は、フェルディさんの儀式は来年って事だよね。

こんなに格好良い人の運命の相手に選ばれる人ってどんな人なんだろう。

ちょっと羨ましいかも。


「私はキース・ヴェル。年は26です。以後お見知りおきを」

にこにこと補佐役の人、キースさんも挨拶してくれた。

三人のお目付け役兼お兄さん的存在で、この春結婚したばかりなんだって。

幸せいっぱいって感じなんだろうなぁ。おめでとうですね!



「それで? どちらがどっちの花嫁なんだ?」

フェルディさんが当たり前のようにそう質問して来た。

うう、来ましたね。当然だけど。思わず身構える私を他所に、

「それが…」と糸が葵にだけ繋がっていたと説明になると

「花嫁以外の者が召還された、などということは聞いた事がないな」

フェルディさん達が眉をひそめた。



ふいに「ホタルさんとアオイさんは双子なんでしたよね」と、とつとつと、思案顔したキースさんがそうきり出した。



「ホタルさんの糸の先が見えなくなっているということは、おそらくお二方どちらかとの運命が断ち切られたんでしょう」


運命が断ち切られた?

どういうこと?


怪訝そうな表情の私たちを見ながらも、

これは推測なのですが、とキースさんは話を続ける。


「もともと一つの命だった二人が、一度の儀式で同時に飛ばされてきたことで歪みが生じてしまったんでしょうね。糸を具現化する際にも、…おそらくホタルさんと、糸が繋がっていた者とが、両方互いに繋がっている事を強く否定していたんでしょう。だから、近くにいたアオイさんに絡んでしまったんだと思います」

せめて私たちが双子じゃなかったら、同時に召還されてなかったら、例え否定していたとしてもこんなことにはならなかっただろうと。


…強く否定していた? 私が? 互いに?

確かにアランさんとレオニールさんの二人とも葵が良いと言っていたけれど。

私があの時に想っていたことは、アランさんは苦手だし運命の相手はレオニールさんの方が良いなという事だけで。


ん? なら。

「じゃあ、私の元々の相手ってアランさんだったの?」

ぽつりと呟いた独り言は思いっきり周囲に聞こえていたみたいで

ふと気づくと微妙に生暖かい視線に晒されていて。

引き攣った笑顔で固まっているアランさんと目が合った。



………。

………えーと。

もしかして自分が拒否されるなんて思ってもみなかった、というやつですか?

お待たせしました。


やっと王子様登場です。キースさんもこんにちは。

それでもって、蛍の元々の運命の相手が判明(笑)

アランの口が悪かったからか、引っ込み思案でさらに女子校な蛍は引いちゃった訳ですよ。

…アランさん好きですよ? けど彼にはガンバレと言っておきます(笑)


最初からレオニールさんの方が、葵の運命の相手でした。



それにしても自分の文章力・表現力の無さに転がり回りたくなります。

いやもうホントに誰か代わりに書いてくれないかな。

もう3話だというのに全然話が進まないんですがー!

ある程度先に進んだら改稿して余分な描写切ろうかな・・・

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