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War of emotional  作者: KAREHA
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第十一話 理解不要




桔梗の雄叫びと共に目が覚めるレオ

「ん"ん"ん"ん"ん"!!!」

振り下ろされる剣を真剣白刃取りで掴む

「なっ…はよ死ねや」

「嫌だぁぁぁ!!!」

一発の銃弾が嘘月との距離を離す

「助かった…イドラ」

「大丈夫かレオ」

「なんで狼君おんねん あの鎌女…」

「逃げたぞ 尻尾巻いてな」

二人は既にボロボロ

「君達ボロボロやん 余裕で勝てそうやけどな」

「まだやれるだろ 踏ん張れよ レオ!」

「分かってらい!」

瀕死の二人対満月 お互いをカバーしあいギリギリで闘った そんな中終了のゴングを鳴らしたのは重力だった 二人は為す術なく地面に叩きつけられる

「お そっちは終わったんやな 栞ちゃん 鎌の女の子は逃げよったわ」

「なんで お前がここに…桔梗は」

「宿木は殺した 今頃は魚の餌にでもなってるだろ」

「桔梗ちゃん 死んだの?嘘でしょ…」

二人は愕然とした この状況下では逆転する事も最早不可能 反撃の意思は無かった

「満月 二人を殺せ 念の為重力で抑えてや

「仕事人やなぁ おっけ サクッとやるわ」

「イドラ…僕 悔しいよ 桔梗ちゃん死ん…」

「レオ 桔梗は生きている 俺を信じろ」

目には炎がまだ宿っている レオも僅かな炎を燃やして逃げる事に全力を注ぐ

「ほな さよなら」

空中から重力に任せ剣を落下させる 二人の体に剣が突き刺さる

「念には念を」

ナイフを手に取り心臓を目掛けて投げる イドラは咄嗟にナイフを変形した腕で弾き返す

「なっ…」

ナイフを避ける満月 イドラとレオの服 内側には戦いの合間にレオが仕込んでいたナイフ 計4本 互いに二本ずつ

急所にナイフを配置し残りは受け止める

「さらばだ」

散弾銃の反動+泡で滑り後方に下がる

「栞ちゃん 重力で止めて!」

「もう闘気切れだ それに距離がある」

「追わなきゃ」

「いい あの速度には追いつけん」

「栞ちゃん 今逃がしたら後から後悔するよ」

「なら好きにしろ 私は拠点に帰る」

「はぁ〜〜〜 僕も帰るわ」




空が暗い 二人は静まっている

「あいつ…あいつ桔梗ちゃんを」

「レオ 桔梗は生きている」

「でも 桔梗ちゃんの闇の気配が…」

「レオ 桔梗は生きている 今は大人しく体を休ませろ」

「イドラは 随分と冷静だね いや別に責めてるわけじゃないけど それなりの仲だったんでしょ?生きてる生きてるって…」

「レオ少し黙れ」

イドラは少し 手が震えていた

「…ごめん」

2人は誰も人のいない森で 簡易的な宿を作り体を休めた

一方勝利を収め拠点で休む2人は…

「これからどうすんの?栞ちゃん」

「フルファイルの意思を継ぐ」

「それで?その意思ってなんなん?」

「全てを知る事だ」

「全て…」

「あいつはガキの頃からずっと全てを知りたがってた だから代わりに私が全てを見届ける」

「仲間想いやなぁ」

「最後に私と殺し合う仲だ お前がもし勝ったら何が欲しい?何が目的だ?」

「言うたら怒りそうやから嫌」

「どうせ最後には殺す」

「ならそん時言うわ それまで手ぇ貸したる」

「生意気だな」




「おい いつまで寝てる 起きろ三下」

「ん…」

私は暗闇の世界で目が覚める 下には生温い水 辺りは真っ暗闇が無限に続いてるかのようだ

「ここは…」

「やっと起きたか 死に体」

「あんた…誰?」

「私はДЗЙбЁЁж」

「は?なんて?」

「あぁ お前らが言う所の 闇 だ」

「え!?」

闇 はそう言って形を変える 声も姿も未発達な胸も 全てが私だ

「ここは仮想空間 お前の心 或いは夢 なんだっていい」

「何の用なの てかなんでいきなり出てきたの…私はそもそも生きてんの?」

「一旦黙れ その口閉じろ いいな?」

言い方がムカつくけど黙って聞くことにした

「まずお前は生きている まぁ目覚…最悪…気分だろ…がな」

「最後の方なんて言った?」

「黙れ とにかくお前は勝て そして仲間を大事にしろ」

「は?いやあんたの事を詳しく…」

「またな 次会う時が楽しみだ」




「う…ゴホッ…ガハッ…」

目が覚める 砂浜に打ち上げられていた 身体中が激痛で痛い 骨も何本かやられている

「イドラ…レオ…大丈夫かな」

再度痛みと疲労で気絶する 夢を見た 彼女が朝起こしてくれる幸せな夢を

「逢いたい…お母さん」

目が覚めた あれから数時間気を失っていた 体が凍え死にそうだ また眠りにつかぬよう立ち上がり目の前の洞窟で休む

「お姉ちゃん 大丈夫かい?」

洞窟の奥から男が心配して近寄って来る

「あなたは…」

「ん〜まずは ドゥルルルル お食事ターイム!洞穴の同士よ 共に飯を食おう」

男は背負っていた獣をその場に置き手際よく火を焚き慣れた手つきで獣を捌き焼く

「この獣はスィットゥって言ってね 大きなガタイしてるけど気が弱くてさ 肉がちょーうめーのよ ほら肝臓」

「ありがと」

イドラと色んな物を食べたから抵抗はあまり無かったしかし なんか 気分は上がらない

初めて肝臓を食べた とにかく血を感じた 口の中いっぱいに 食レポは私に聞くな 飯を食うのが好きなだけだ

「本当にありがとう 餓死して死ぬかと思った」

私はよく死ぬ直前に助けられる 運がいい

「どういたしまして そうだ!自己紹介 僕は」

その男の名は 小鳥遊 五日(たかなし いつか)

そう名乗った そして彼は語り始める 手始めに

「さて ここで問題 さっき食べた肝臓 中には何が入ってるでしょーか!」

「何って…」

突然視界がボヤける なんだこれ

「3…2…ぶっぶー!幻聴幻覚 一時的に気持ちよーくなるお薬でした!これから君を薬漬けにする 安心して 痛くはないよ 参加者さん」

「あー 空がーふかふかして Revolution…」

私は何を見ていたのだろうか とにかく心地良かった

「これね 効果切れると…堪んなく欲しくなるの」

耳元でそう囁かれる 私は何故か昂っている

「欲しくなったら 正直に 欲しいですって言うんだよ じゃなきゃお仕置だ」

「ほ、ほしい ほしいほしいほしいほしい!!」

頬を思いっきりぶたれる 洞穴だからか音が響く

「え…?」

「言ったよね 欲しいです だよ」

男は貼り付けた笑顔で でも声音はひたすら優しく

私は啜り泣きながら言う通りにしてしまう

「ほ、ほしい …です」

「よく言えました 偉いねぇ〜!さっきはごめんね」

先程ぶった頬に右手を添え左手で頭を撫でてくる 飴と鞭を使い分け薬にも人にも中毒性を生み出す

私は本当に嬉しかったのだろう 涙を流したまんま物欲しいそうに上目遣いで待つ

「ふふ 可愛いよ お姉ちゃん」

差し出された粉を舐めてしまう 私は腐っていく

「さぁ 一緒においで 僕の言う事を守ってくれたら またお薬上げるから 約束」

「うん うんうんうん うん!」

私は拙い足取りで後を付いて行った




あれから数ヶ月経った

「行こうか 桔梗」

「はい 五日様」

私は既に出来上がっていた 今では完全に従順な犬

「調教に一ヶ月はかけすぎたな…よし!桔梗 今からプレイヤーを殺そう!特訓と体起こしも兼ねて もし殺せたら ほらこれ 今日は特別に沢山あげちゃうよ〜」

「五日様 私やります!必ずご期待に添えるよう全う致します!」

「よ〜し じゃあ探そうか プレイヤー」

私は私の全てを洗いざらい話してある そして従順な犬に成り果てた私はどうなるのか

そして散策していたその時 幸か不幸か 運命か神の悪戯か 出会ってしまう

「桔梗?生きていたのか」

バッタリとイドラそしてレオと会う

「えっと どちら様でしょうか」

「桔梗 ふざけてるのか 何だその喋り方 その男は誰だ」

「桔梗ちゃん 生きてて…良かった!早く僕達の所に戻ってきなよ」

「あの ですから私はあなた達のことを存じ上げておりません」

「桔梗 この人達知らないんだね?」

「はい 五日様」

「よし 目の前の男を殺せ ご褒美は後だ」

「おい お前何を言って…」

闇の剣で斬り掛かる

「桔梗!?」

「桔梗ちゃん 何やってるんだよ!」

「欲しいです 欲しいです 欲しいのです だから早く死んでください!」

久しぶりの戦闘だからか 僅かな闇剣でひたすら振り回し攻撃する

「桔梗 起きろ!」

一度蹴飛ばされる 体も相当弱っている私は一撃でノックアウトしてしまう

「桔梗 頑張って立つんだ これ要らないの?頑張らないとご褒美抜きだよ?」

「うあぁ 嫌だ 嫌だよぉ 欲しいです 五日様」

「だよね じゃあ頑張って ね」

「うぅぁぁぁあぁああぁ!」

闇を無理矢理引き出し体に纏い立ち上がり再度起き上がる

「いい加減にせいよ!お前!!」

レオが飛び蹴りを五日にぶちかます 闘気で体を纏いダメージを最小限に抑える

「とりあえずまずはお前を殺す 桔梗ちゃんは返してもらうぜ 盗っ人」

「桔梗は僕のだ 渡しましぇ〜ん」

「イドラ そっちは任せたよ」

「あぁ」

睨み合う私とイドラ 久しぶりの再会は殺し合いから始まってしまった




「桔梗 最後の忠告だ 殺すぞ」

「先程も仰った通り 私は…」

「お前は!宿木 桔梗 死地を潜り抜けた俺達の仲間だ 契約期間付きのな」

「何ですか…それ」

「過去の事は覚えているか」

「過去?私は五日様の養子 そして」

「その記憶は鮮明か」

「記憶…鮮明…?」

「俺を見ろ 」

過去の記憶と紛いの記憶が混じる

「頭が痛い これは一体…」

「戻って来い お前は俺達といる方が性に合っている そうだろ」

「やめろ 誑かすな」

「口調が戻ってきたな」

「黙れ!」









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