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【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第二章/叛 逆 の 双 星】

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Ж-23 殲 滅 の 誓 約 ~Lime Light~ ④





 あ、 ありのまま起こった事を話すぜ。

 ハクエイの爺ちゃんから借りた部屋で寝てたら、

相方に起されて外に出たら何故か大宴会が始まっていた。

 何を言ってる解らねーと想うが、 オレも何が起こってるか解らなかった。

 相方に手を引かれて眠りまなこをこすりながらドアを開けた瞬間、

地鳴りのような大歓声が起こり、 魔皇様! ノエル様!

と無数の声が津波となって押し寄せる。

 その圧に想わず吹き飛ばされそうになったよ、

異能喰らったわけでもないのに。


 ここで某海賊少年みたいに

「宴だー!」 とか開き直れればいいのだが

生来の懐疑的な性格故にオレはドン引き、

喜んでるのはミウだけという現状。

 爺ちゃん、 爺ちゃん、 爺ちゃん、 どこ、 ドコ、 何処!?

あ、 居た。 瞬時に 『疾風迅雷』 を発動し傍に付く。

通常(スタンドダード・)スキルなのによく遣うね、 コレ。

 大きなテーブルの上座の席にいたけど真ん中は開けてある、

気が進まないけど取り敢えず座って問い質すと

イヤイヤ、 と笑ってて要領を得ない。


 隣のリュカは黙ってたけど寄ってきたサーシャ達からすると、

あの後、 相方が “泡沫(サッズ)” から

今までの 「獲物」 全出しして村に提供したんだって。

 まぁオレらじゃ喰い切れないからそれは別に構わんのだけど、

そしたら村人のテンション上がっちゃって

急遽オレらの歓迎会(パーリー・ナイト)が開催されたというコトだ。

 なんて現金なヤツら、 イヤ、 逆にそっちの方が信用出来るけどさ。

 ンじゃあオレもダメ押ししとこかな?

 役割ごとに男と女がきっちり別れて作業してるから、

男の方に武器と防具、 女の方に服と装飾品の類を

ポーチ代わりに腰帯に付けてた泡沫(サッズ)からドサドサ出して、

驚きと感謝の声を口にする連中に手をヒラヒラさせながら帰ってきた。


 ここで一言も喋らないのが人心掌握のコツ、

流石に魔道具そのものはやれないけどね、

 あと革袋に入ってたお金や宝石は全部まとめてハクエイの爺ちゃんに預けた。

 頻(しき)りに固辞されたがオレらが持ってても使い様がないというのを

懇切丁寧に説明して受け取ってもらう。

 後はキャンプファイヤーみたいに焚かれた大仰な篝火に

魔導掛けて明度を大きくして成り行きに任せた。

 次々に村の者が挨拶しにくるのがウットかったけど

久しぶりに酒が飲めたのは嬉しかったかな?


 果実酒とか乳酒の類(たぐい)ってオレらの世界では高いんだよね。

本格的なのは売ってる所も少ないしさ。

 あと料理はどれも美味しかったから食材と香辛料は注意して

幾つか眼を付けておいた。

 後で魔導と異能を遣ってオレ好みの調味料や料理に挑戦してみよう。

 生前は自炊してたから料理は好きなのよ、

得意かどうかはしらんけど。 

 そんなこんなでこの世界で初めてお腹いっぱい、

酩酊気分の幸せな気分でまともなベッドに入る事が出来た。

 これから一体いつ敵が襲ってくるか解らないが、

今日だけは来るなよ~、 絶対来るなよ~。 



挿絵(By みてみん)





 NEXT PHANTASM…Ж




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