表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

89/400

Ж-21 踊る異世界議場 ~Cold Extrapiece~





CAUTION(コーション)! 冒険者ギルドの来歴データを限定的に探った処、≫




 おう、 仕事早いね、 ステータス係、 いやさアビスちゃん。

 でもいーよ、 本人から直接聞く。 変な先入観ないほうが真贋(しんがん)は見極めやすい。

まだこの人が 「味方」 とは確定してないからね。

 ほらほら謝らない、 感謝してるよいつもサポートしてくれて。

……だから照れるなよ。 本当(ホント)色々メンドイなこの幻精霊(エレメンタル)

 周囲より倍ほど大きい、 元の世界でいうなら山小屋(ロッジ)風の家に通される。

入ってすぐの場所に長いテーブルが置いてあるから

会合や懇談に使われるんだろうね。


 御付きの二名が椅子を引き座るように促される、

おおう、 なんと上座だよ、 恐縮しちゃうね

この世界にそのマナーがあるかしらんけど。

 その後相方とどうぞどうぞどうぞと譲り合ったが

お互いしつこく周囲が若干キレ気味になってきたので

仕方なくオレが席に付いた。

 そうだねこんなことしてる場合じゃよね、 反省反省。


「改めまして、 御足労、 心より感謝致します、 魔皇様。

この村の長を務めております、 “ハクエイ” と申します」


 ありゃま古風な名前、 いやイントネーションだけだけど。

この世界の言葉の意味知らんしね。 っつーわけで、


魔皇(まおう)、 ノエル・(リィード)・メタトロン」


英霊(えいれい)、 リュカ・(クロイツ)・サンダルフォン」


名乗られたからこっちもきちんと名乗りますとも、

ちょっとこっ恥ずかしいけどね、

自分で魔皇って言うのとフルネーム言うの。

 なので御付きの人が置いてくれた

木の(さかずき)に注がれた飲み物を口に含む。

 ん、 美味っ、 ちょっと薄いけどなんかジュースみたい、

果実を絞って()して水で割ったんだね。

 でもやっぱ少し(ぬる)いな、 なので指をパチンッ、

空中にキューブ型の氷が3つ出現しコップに落ちる。


 うんうん、形も大きさも狙い通りだ、

黄泉還(よみがえ)りの魔導に比べれば楽勝、 楽勝、

相方にもいる? って訊いたら頷いたから

今度はドリンク・バー風にザラザラの砕氷(さいひょう)にする。

 ちょっと調子に乗り過ぎて中身が溢れた、 ゴメンよ。

 あ、 爺ちゃんもいる? 氷?


「流石で御座いますな。 降誕(こうたん)なされて月日も浅いでしょうに、

この “魔導力” とは」


 指を弾く体勢で前のめりになったオレに、 一言そう呟く。

一応氷を三つ作成してコップの中へ、

ほほう、 これは。 と喜んでるみたいで良かった。

 一つの魔導が(つか)えるとそっから色々と応用が利くんだよね、

まぁこれはなんでもそうだし異能(フォース)の恩恵もあるかもだけど。

 そうそう異能、 異能、 ソレについて訊かないとね。


挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ