Ж-19 纏ろ得ざる者 ~Disapproval Tribe~ ②
そんなこんなで予定外に長く居付いてしまった拠点を出立、
元々大冒険する為に此処に来たわけじゃないから定住しても良かったんだがね、
彼女を送りがてらもうちょい探索範囲を拡げてみよう。
そんなわけで裸足で森の中を歩くオレ。
異能の関係で、 靴は履かないコトに決めた。
造ってくれた相方には悪いが足の爪を伸ばす度に
穴が開いてたんじゃ最早靴の役割を果たしていない、
材質の強度によってスピードも減衰するしね。
攻撃の起点が隠れるメリットはあるが、
ブッちゃけデメリの方が多いと判断し
ずっと “裸足” でいるコトに決めたんだ。
無論素足のままじゃ汚れるし痛いしで
舗装もされてない獣道なんか歩けないから、
最低限の魔氣で皮膚を覆うくらいはヤってる。
結構コツがいるけど魔導の訓練になるし、
魔氣の操作を日常的に行うのは異能の増強にも附与する。
実はこういうコツコツした作業は意外と嫌いじゃないのよ。
RPGのレベル上げ、 PCの動画をBGMにしながら
何十時間もするの大好きだったからね。
その代わりレベルとスキルがカンストして、
やる気がなくしてクリア前に投げ出す事も多かったけどね。
ってわけで、 OH~MY~裸足の、 魔皇ぉ~♪
等と即興のオリジナルソングを口ずさんでると、
おい、 ヒクなよ相方と少女。
一緒に歌ってくれるのスライムだけかよ。
『続き~』
って請われるけどゴメン、 なんか歌う気が失せた。
元歌は200万枚以上売れたンだけどね、
今は懐かし8センチCDだけどね。
でも 「痛みを知る眼差し」 ってのは微妙に合ってるよね、
正確には眼球の真下だけど。
諸事情で遅れてしまい申し訳ないです。
今日はここまでです。




