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Ж－１５　魔言変換～Trance Code～ ④

　　　　～§残滅遊戯(ラーヴ・リズ・ゲイン) 殲滅遊(ラーヴァ・リズ・ゲ)戯(イン) 血錆びれし壊刃よ～§

　　　　　　　　　　～§暴魔と悶(おど)る咎人(とがびと)の§～

　　　　　　　　　～§其の散切(ちぎ)れゆく魂魄すら

　囁き！？　違う、『詠唱』換(か)えろ！

コイツは屑(クズ)じゃない！

「熱(あ)ッ、痛(つ)――ッ！」

　躰の動作と同時に眼窩(がんか)へと走る痛み、

想念の中で張り付いた魔言(コード)が剥(は)がれ落ちる、

そして刹那に新たな魔言(コード)が描(か)き換えられる。

　　　　～§残滅遊戯(ラーヴ・リズ・ゲイン) 殲滅遊戯《ラーヴァ・リズ・ゲイン》其が世の生来(ことわり)為らば§～

　　　　～§殺戮遊戯(レーヴ・リズ・ゲイン) 曝虐遊戯(レーヴァ・リズ・)戯(ゲイン) 此は大いなる虚妄(マボロシ)§～

　　　　　　　　　～§汝(なれ)ば跛切(はぎ)れ往(ゆ)く仇敵(はらから)よ§～

　　　　　　～§月影(げつえい)に擁(いだ)かれるが如し茫漠(ぼうばく)へと誘(いざな)わん§～

　再配列(リ・コード)の終わった魔言よりも疾(はや)く、

既に薙(な)ぎ払われていた左脚。

その先端から伸長していた爪の軌道が撃ち落とし気味の斬撃と成り、

オーガの膨れあがった丸太のような右脚を斜角軌道で骨ごとブッた斬る！

　無情に空転する最後の一撃。

　その巨躯が地に伏するより前に――

　　　　　『千ノ楔(クレセント・) ガ汝ヲ(サウザンド) 穿ツ(・ニードル)ッッッッッッ！！！！！！』

　左手で空気を弾きながら指先を逆水平に構え

相手を差した瞬間、やや暴発気味に魔導が発動。

　一度組み上げた術式を強引に組み直した上

異能と体術も間に挟んだから組成が少し毀(こぼ)れていた。

　前回の屑共の時は刃挽(はび)きするため意図的に崩したが、

今回は逆、「貫通」に拠る殺傷力を重視するためチト失態、

だがあんまり関係ないか。

　既に針の如く研磨(けんま)、変成された刃が

対象のスベテを突き破っているのだから。

　断末魔をあげる暇もなく絶命したオーガ(鬼人)、

脳なり神経網なり貫いて、苦痛も感じなかったなら嬉しいな。

≪オーガ・ウォーリア！　Ｃ(クリティカル)・ＳＴＲＵＣＫ(ストラック)！

ＴＨＥ　ＶＩＶＩＤ(見事な)　ＥＭＯＴＩＯＮ(お手並)！　

及び【魔皇種源泉(サタン・オリジン)】『万魔殿(パンデモニウム)』由り

魔導異能(ウィード・フォース)、『魔言変換(トランス・コード)』が派生！

ＩＮＣＲＥＤＩＢＬＹ(祝祭の)　ＣＥＬＥＢＲＡＴＩＯ(寿ぎを)Ｎ！　我が主よ(マイ・マスター)！≫

Ж－１５ 魔 言 変 換 ～Trance Code～ ④