Ж-80 未 来 劫 路 ~La'cryma Obscuritas,~ ④
「んでよぉ、ブッちゃけどう落とし前つける?
今回の件」
心底メンドクセー(実際そうだけど)と言わんばかりに
どっかりと地面に腰を下ろして頬杖をつく。
オレの魔導の所為でどいつも肌色ツヤツヤしてるけど
空気は再びどんより曇った。
空気の読めないラノベ〇〇女ばりの炎上ムーブ、
でもどこぞのラノベ〇〇男みてーな『嘘の謝罪』よりよっぽどマシだろう、
抱きつかせる為に無理矢理ケンカさせてるからな
書いてる作者のキメーのが。
『……』
例によって獣帝のヤローがトンでもない殺気を飛ばしてくるが
”死んだ後”の事でテンパってたオレには意味ねーよ。
生きるの死ぬの考え過ぎて一周回っていま頭ン中バグってっから。
だからおまえにもわざわざ逢いにきてやったワケ、
相方に怒られたからじゃないぞ、うん、違う。
「ま、魔皇サマは、アナタと話し合いに来たんです。
た、戦う気なら、わざわざお姿を見せたりしません」
「そ、そうだぞ! 女の神サマの魔導はスゴイんだ!
おまえなんかずっと遠くからでも消し飛ばせるんだぞ!」
オレの回復魔導も万能じゃねぇのか精神向上が消し飛んでやがる。
正確には新たなダメージ喰らったってトコか体じゃなく心に。
レベルアップしたサーシャはともかく
キョウコの方は足が生まれたての小鹿みてーになってるよおまえ。
あ? ってかおまえ殺気絞ってオレにしか飛ばしてねーじゃん、
またサーシャはともかくキョウコのレベルじゃ失神気絶か
最悪死んでてもおかしくない。
オレの傍にいたから余波喰らっちまっただけで
今は気配引っ込めてやがる。
差別だ不当だ人権侵害だ。
心からの謝罪と賠償を――
「余興はそれ迄で良いだろう。
❝精霊樹❞ について話をしないか?
続きはその後ですれば良い」
お、相方登場、仲立ちに入ってくれた。
バカ二人じゃ永遠に話は終わらねーからな、
そこは頼りにしてますよマジでマジで。
「んで、寄越せっ言ってんの? くれっ言ってんの?
力づくで奪うっ言ってんの?
ソレだと正直話し合いの余地ねーんだけど」
地面に胡坐で頬杖をついたまま言う。
自分でも相当嫌な奴に見えるのが解る。
でもしょーがねーじゃん、理由はどっちも
ガチで殺し合った相手なんだから。
どっかの〇〇ラノベみてーに2巻じゃ「敵」で
3巻じゃ『味方』ってワケにはいかねーんだよ、
ってかキャラと挿絵で「あぁこいつ後で仲間んなるな」とか
ソッコー解るし。
そんぐらい幼稚で解りやすかったら良いんですけどねぇ~、
この「異世界」も。




