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【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第三章/冥 獄 の サ タ ナ エ ル】

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Ж-77 声 亡 き 聲 ~Nameless Demi-Huma~ ⑳






 【幾 千 ノ 星 ニ (エンド・オブ・)抱 カ レ テ(ソロウ)黄 昏(ラグナロク)ッッッッッッッ!!!!!!!】


 挿絵(By みてみん)









 (さなが)ら冥府の弓矢にも似た幾群もの流星。

 前回放ったモノより威力、スピード、効果範囲共に比較にならない。

 その代わり大雑把な領域(エリア)の指定以外

マジで何もコントロール出来ねーから範囲指定をミスったら

敵も味方もオレもそのエリアごと全て消し飛ぶ。

 破壊の大轟音は、今回は然程聞こえなかった。

耳障りなクズ共の悲鳴も断末魔も。

 当たり前か、天空(そら)から降り注ぐ光の矢、

ソレに触れたモノは跡形も無く消滅(蒸発)しちまうんだ。

喉も口も無きゃあ叫び声が出る道理もねぇ。

 魔導や道具(アイテム)で転移しようとするヤツらも

その魔力(チカラ)ごと大気の塵となった。

 魔導と(うた)っちゃあいるが、コレは単なる物理現象の自然法則なんだよ、

魔氣(マギ)魔那(マナ)もブッちゃけ関係ねぇ。

 オレの相方怒らせたお前らが悪い、

この程度で済んで感謝するんだな?

 オレがこの魔導で引き止めなかったら、

何日掛かるか解らんが確実に『国』が滅んだ。

  

謝肉祭(まつり)” の後――。

 幾つかの命は燃え尽きて幾つかの涙は枯れ果てた。

 もう取り返しはつかないし

何をどう云おうが喪ったモノは戻らない。

 戦闘中には気に留める余裕が無かったが、

アビス曰く単なる嗜虐嗜好(しぎゃくしこう)の悪趣味な狂宴(きょうえん)ではなく、

大量の“生贄”を用いた『儀式』の側面もあるらしい。

 無数の魔道具で“結界”組み、【大魔導(ギガン・ウィード)】として発動する事で

特殊な領域(フィールド)を形成、

ソコで行われる惨たらしき暴虐の数々、

対象の苦悶、恐怖、絶望までが“神への供物”と裁定される為、

出来るだけ長く甚振った方が『神々の恩恵(E X P)』が増えるのだそうだ。

まぁ、ソレが無くてもヤる事は同じだった気がするがね。


 オレが魔導を放ったエリア、浅層境界周辺は

黒焦げの大地というか荒廃した焦土と化していた。

触れたモノ全てを蒸発させてしまう光線のため

焼煙(しょうえん)もロクに上がらないその場所は

正に【暗黒の大地】皮肉にも魔皇が居る場所には

これ以上ないくらいに相応しい。

 御陰でちったぁ偽装と威嚇になったかな?

“魔皇の仕業”ってのがもう誤魔化しが効かねー以上、

(びび)らせて近づけないようにするしかない。

 前にやった手だけど突発的な出来事だったから

事前準備もクソも無かった。

 予想は出来ても予測は付かねーよ、人間の貴族や王族が

『深淵』でこんなクソ以下な事ヤってるなんて。


挿絵(By みてみん)





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