表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/400

Ж-9 深 淵 迷 宮 ~Chaos Sphere~ ②





 よって必然、 地続きの場所は国境、

「星門」 と呼ばれる境界で区切られているので警備は厳重、

オレは正規ルートではないこの樹海

深淵迷宮(ディープ・ダンジョン)』とやらを進む以外選択肢がなくなる。

 先の時計で例えれば、 星界が文字板、

深淵迷宮(ディープ・ダンジョン)』はその周囲を回る

「秒針の軌跡」と云った(ところ)か。

 故にどの星界にも存在し、 どの星界にも繫がっている。


 尚余談ではあるが、 元よりこの世界は、

遥かな太古の時代は文字通り超巨大な一つの星界で、

その覇権を各種族とそれを司る神々が争い続けていたらしいが、

後に 【封魔大戦(ふうまたいせん)】 と呼ばれる、

各々が全勢力を賭けた一大殲滅戦が勃発(ぼっぱつ)し、

ソコで迸発(ほうはつ)された莫大な量の魔氣(マギ)が、

世界全体の魔那(マナ)を歪ませて 『混沌』 を生み出し、

ソレが創造神の怒りに触れた事も相俟(あいま)って

一繋ぎだった星界(世界)は十二の星片(ピース)に割れた。

 そしてその膨大な魔氣(余波)と消えなかった莫大な魔那溜まり、

世界の歪みが時間も空間も存在すらも不安定な、

深淵迷宮(ディープ・ダンジョン)』 を生み出したとされている。





≪故に時空が非常に不安定なのであり、

どの星界も把握しているのは波打ち際のような浅層(せんそう)程度、

しかも入る度に形容(カタチ)が変わるとされていて、

「悪魔の臓腑」 或いは 「冥府の胎海(はらわだ)」 等とも呼ばれており

やはり主をそのような、 って無視して歩き出さないでええええぇぇぇぇぇぇぇ!?≫


 あ~、もううるさいな。

 選択肢が無いんだから良いも悪いもないの。

 当座の問題は 「食料」 だけだが、

最終チェック、 って、 うぉい! 何してる!?

 リュカが道端で座り込み、 青々とした雑草を幾つか千切ってきた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ