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【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第三章/冥 獄 の サ タ ナ エ ル】

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Ж-76 魔 隷 創 成 ~Crimination Orb~ ⑦




 良いんだね? とか安っぽいラノベみてーなセリフは言わねーよ、

ウザッてーだけだし。

 案外、 向いてるのかもな、 「やりたい事」 と 『出来る事』 は違うから。

だからこの()の潜在の(うち)で眠っていた能力。

“ハーフ・エルフ” って種族が 『被虐民(ひぎゃくみん)』 だからその影響もあるのかも。

 (むし)ろ、 この世界の根底から疑った方が良くねーか?

光輝齎す者(ライト・ブリンガー)』 とかいうヤツらも、

かなりロクデモなかったし。

そもそも魔皇(オレ)がンなことで頭悩ます時点で阿呆か、

大魔王に 「ヒドイ! 何て残酷な!」 とか言うようなモンだな。


英霊(リュカ)よりも、強くなっちゃう?」


「ハイ! 頑張ります!」


「フッ」


 相方は微笑んでくれるけど布都(フツ)のヤローが激高してんだろうな、

後でアビスちゃんに無い事無い事吹きまくってやる、

昔の〇〇(ピー)のラブコメのライバルキャラみてーに、

まぁ作者ごと全員〇ねってのがオレの本音だけど。

 (こま)い 『やり方』 はアビスが解説してくれるけど、

もうここまで来ると感覚で解る。

 オレが発動させた宝珠(オーブ)だからオレの意志で行使出来る。


「魔皇、ノエル・(リィード)・メタトロンの名に()いて命ずる。

我が下僕(しもべ)、 サーシャの畢生(ひっせい)を変貌させよ。

掛かる宿業(しゅくごう)は、 我も同律(どうりつ)とする。

蒙昧(もうまい)なる神々も、 此の “契約(けいやく)” に()(とな)えること(あた)わず――」


 意図せず言葉が口をついて出る、

魔皇の異能が云わせてるって感じか?

“支配”や“従属”はソノ代名詞って感じだもんな。

そういえば今まで魔皇らしい事あんまりしてなかったから

本来コレで良いのかも知れない。

 え? 虐殺? ソレは人間もヤるだろ。


()るべき(ごう)を、 (なんじ)が選べ――!」


「ハイ! 【暗黒魔剣士】 です!!」


 再び宝珠(オーブ)を取り巻く法陣(スフィア)が紅蓮の煌めきを纏いながら回転し、

中央部のソレが意志を持ったように炎に包まれながらサーシャの躰へと向かって行く。


「あう――!」


 法陣(スフィア)は胸の辺りで呑み込まれ

しかし服には焼け焦げ一つ付いていない。

 どこぞの〇〇(ピー)ラノベみてーに

「一瞬で」ってわけにはいかねーな、

力が馴染(なじ)むまで少々時間が掛かる。

 片手に回復の魔導、 ソフィアもロッドを構えていたが

どうやらその心配は無さそうだ。

 沈黙が支配する空間の中少女の浅い呼吸だけが聞こえるが、

魔氣(マギ)魔那(マナ)もダメージを受けた感じじゃない。

 (しか)る後――。


「フッ――」


挿絵(By みてみん)





 (うつむ)いていたサーシャが顔を上げ、

それまで見た事も無い不敵な笑みを口元に浮かべる。

当然服装も何も変わっていないが、

明らかに今までと “違う” という雰囲気を

周囲に否応なく漂わせた。

魔那(存在)の変質がソレを生み出す元凶なのだろうか?

彼女にはまるで無縁だった“(よこしま)” な気配さえ、 今は感じる。








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