Ж-74 獄 炎 回 廊 ~Hell Blaze Inferno~③
『VAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
GUOHHHHHHHHHHHHHHHHHHH
――――――――――――ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!』
《 【ヘル・ブレイズ・ケルベロス】!! 業炎召顕!
“界層主” ではなく 【深界層主】 です!!
脅威度! 界層異能に拠り解析破壊!
PLEASE NOT DEAD CAREFUL! 我が主よ!≫
巨大な魔方陣の中央部から顕れたのは
アビスの説明通り、 “炎の巨大な獣”
大きさは前回のヤツを上回る。
吹き荒れる熱風に肌がジリジリ焦げる感じ、
相方大丈夫かな、 サーシャはオレがガードするとして。
取り敢えず “引き” が悪くてこんなんと出喰わす羽目に陥った。
「魔皇さま……」
不安そうな表情でオレを見上げるハーフ・エルフの少女に
一度だけ頷いて見せる。
ローブから伝わる温もり。 あったかいね、 サーシャは。
こんな時なのに感じる体温が、 何故か脅威を溶かしていく。
「オレと異能で 「感覚」 は繋げとく。
出来るだけ気を配るけど可能な限り自分で逃げて。
解ってると想うけど絶対 “戦おう” とか想っちゃダメ。
そーゆーのは阿呆のラノベ主人公がヤる事だから。
解ったね?」
「はい! “らのべ” はダメなんですね!」
コクリ、 と両手の拳を握るサーシャ。
オレ間違った事言ってないよな?
戦闘なのに色惚けて首突っ込むヤツってただの莫迦だよな?
〇〇の役にも立たねーのに 「彼女のため」 とか言って。
まぁそんな事を考えながら一旦端っこの方に降りて
サーシャを退避させた後、 遅ればせながら疾走開始。
こんな時に遣う魔導はやっぱアレしかないでしょ。
~§時代に惑乱された。兆がまた一、 泡沫に§~
~§累る亜茫を、 遍が貪る§~
~§然れど忘る昧、 忘る昧§~
~§月影が如き、 汝の心象§~
バキバキバキッ!
鉤爪状に変形した指先に無数の凍気が纏わる。
『凍血惨爪』
二つの異能を掛け合わせたオレの独自異能。
加えて!
~§契りし睦が、 僕へ纏わる§~
~§星霜の帳が裡、 苦えども 狂えども§~
【不 夜 ノ 旋 風/氷牙!!】
遅れてあそばせ!
リュカは相変わらずの立体機動、
「柱」 と 「壁」 に加えて 「天井」 まで有るのが
通常より軌道を複雑化し速度を増強させている。
ソフィアはロッドで宙に浮いて「標的」にならないよう動きながら
魔導を放つ機を狙ってる。
ソコに “第三者” が乱入すれば相手はより混乱するだろう。
コレで倒せるとは想えないが先手は貰った!
烈風系 の突進力で 『氷の爪』 を突き刺した後
可能な限り抉ってやる!
良い声で哭けよ! 今回も手玉だ!
今回はここまでです。
『続き』はなるべく早く上げたいと想います。




