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【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第三章/冥 獄 の サ タ ナ エ ル】

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Ж-68 深淵ノ宝珠 ~Dimension Orb~



 白夜と見紛う光芒が空間を疾駆(はし)る。

 しかしその色彩は荒天が後の蒼空の光景。

『英霊』 が行使する無二の異能、 ソレが深き森の “界層主(かいそうぬし)” を

斜めから真っ二つに両断した。


「す、 凄ェ……!」


「流石は、 我が伴侶(はんりょ)……ッ!」



挿絵(By みてみん)



 賢者の少女も、 一応魔皇であるオレも、

その余りに凄絶さに凡百な感想しか出ない。

 でも、 色々削ったとはいえ巨大な “界層主” をたったの一撃で、

しかも着こんだ甲冑ごと!

 ソレは今オレが行使するどんな魔導でも不可能、

単純な殺傷力ならオレの最大魔導、

幾 千 ノ 星 ニ (エンド・オブ・)抱 カ レ テ(ソロウ)】をも凌ぐ威力だ。


『GUUUUUUUUUUUUUAOOOOOOOOOOOOOOOOO

―――――――――――――――――――――――!!!!!!??????』


 フフッ、 斬られた本人 (?) が一番信じられねーって(かお)してやがる。

 安心しろオレもだよ、 だから驚いた(モン)同士オレがトドメ刺してやる。

 他のヤツに殺られるよりマシだろ? 知らねーけど。







        ~§獄彩蝕(ごくさいしき)穿断哮魔(せんだんこうま)汚穢(おあい)(まみ)れし荒塵(こうじん)ノ空§~


       ~§誓文改竄(せいぶんかいざん)恒常裁可(こうじょうさいか)偽顕(ぎげん)劫掠(こうりょう)聖従使途(せいじゅうしと)§~


            




 脳内で流れる 『想念詠唱(サイレント・ヴォイス)』 完全に出遅れたけどたまにイイよね?

 


『~§ヘイル・サイ・クォ・ビ・ギィッチ§~  ~§ユ・ヲ(虐躙を)§~』


 トドメ刺すだけだから 「途中」 はカット、

まぁ胴体と下半身がさよならしてるから

放っときゃ死ぬんだろうけどソレじゃ()()()()()()

       

                  


 グアギギギギギギギギイイイィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!




 何も無い空間にビッシリと生えた薄白い 『手』

 ソレが強固に魔物の巨躯(からだ)を固定する。

 コレは本来『拷問系(トゥーチャー)』 の魔導だけど

ソレを 「応用」 すればこんなコトも出来る。    

 元気な時じゃ多分振り解かれたろうけど、

瀕死の状態ならもう暴れるコトも出来ない。

 ってなわけでもう大丈~夫(だいじょぉ~ぶ)だよ、 どこぞのウザイ萌えキャラ風に。




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