表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

254/400

Жー63 跳 梁 跋 扈  ~C' mon Slave・D~ ⑥




「魔皇、 さま……え!?」


 オレの夢遊トリップしたような豹変に戸惑う間もなく、

四方八方から地鳴りのような跫音あしおとと共に噴き上がる大量の土煙。

 どれもこれも寸分違わずこちらに迫ってきている。


「魔物の、 大群!?」


 俗に言う “大襲来スタンピード” ってヤツだね。

あ、 なるほど、 応用すれば攻撃にも使えるか、

ソレも戦術、 ヘタすりゃ戦略級の。

 追々(おいおい)考えていこう、 今は取り敢えず()()()()いいや。






『今宵交歓(まじわ)らん、 破廉はれん最中さなかで』



挿絵(By みてみん)






 両腕を交差させて顔を覆い最後の魔言を切った直後、

森中から集まった夥しい魔物が一斉に膝を折る。

 俗に云う平伏のポーズ、 空を飛ぶ怪鳥も地に爪を付ける。

 サーシャが健気にも “銀嶺” を構えてオレを護ろうとしてるが

心配ないよ、 もう全員オレの 『下僕』 に成ってるから。

 主催者アンバサダーのような振る舞いで両腕を広げ、

歓迎の意を示すと魔物の群れは一斉に歓喜の咆哮を掲げる。


 灰狼、野牛、大猿、怪鳥、子鬼、半獣各種etc、etc(等々)

ありとあらゆるモンスターが輪を成して集っている。

 目測で120体くらい居るかな?

 一発の魔導でこんだけ集まりゃ上等だ。

 そして魔導の効果でコイツら全部

既にオレの 『下僕』 と化している。

 故にオレの 「命令」 には逆らえない。

 半強制的な精神操作だがソレ以外の 「自由」 は認めるため、

効力は潜在したまま恒久的に持続する。

だからどちらかというと暗示や催眠に近い。

 コレも 【咒法カース】 の影響、

強制力と対象レベルを引き下げるコトにり、

その 「数」 のみを無理矢理引き上げる。


 アビスが云うところ脅威度リスキィ・ランクC~D辺りが集まれば恩の字だと想ったが、

Bもチラホラ混じってるな。

 まぁコレはオレの魔力の御陰? そう己惚れておこう。 

 脳裏に埋め込んだ「命令」は簡単だ、





オレ(魔皇)とハーフ・エルフ以外の匂いがする()()は全て始末しろ”






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ