表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第二章/叛 逆 の 双 星】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

207/400

Жー53 被虐のノエル ~Drug Maltreatment~





 折り曲げた二つの指から迸る魔導。

 ソコにいる全員()()()()()って顔してるが

つかえるよ? 魔導決壊ウィード・ブレイクなんて起こしてねーもん。

 じゃあ血ィ吐いたのは? って?

 異能だよ? さっき 『貪喰アバドン』 で手に入れた

號魔異能ドゥーム・フォース】 “毒咬ヒュドラ” を()()()使()()()のさ。

毒を宿した犬歯で口内の肉噛み切ってな。

 そんなコトしても意味ない? ただの自爆?

あぁ、 そうだぜ。 でも、 ()()()は見つかったみたいだな。

 一方的にボコってた女、 まさかの造反に思考と身体が硬直してやがる。

 ()()()()()()()()出てこないだろ? おまえら。

 逆に瀕死の魔皇を演じれば頼みもしないのに出てくる。

 楽して良い目をみたいって莫迦はオレの世界にも腐るほどいたからな。

 特にラノベとかラノベとかラノベとか。




CAUTION(コーション)!!≫




 OK、 OK。 まずは眼の前の事態に集中しよう。

 先刻、 ってかいまも発動中の魔導ウィードは 『神 経 ガ 割(ブレイン) レ タ 音(・ブレイク)

“ブレイク” かぶってるって細けぇコトは気にすんな。

 コレは元の魔導の射程範囲を

咒法カース】 で大きくこぼす代わりに

呪力を()()()()に集束させた魔導。

 故に――。


『VAAAAAAAGUGIAAAAAAAAAA!!!!!!!!!

KYYYYYYYYYYYYYYYYEEEEEEEEE

AOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHH――――――――

―――――――――――――――――ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!』




挿絵(By みてみん)







 と、 まぁ神話級の魔獣も屈服させるコトが出来る。

 あくまで “ハグレ” 限定だけど。

 淀んだ魔氣マギる歪んだ魔那マナへの直接干渉。

 幾ら巨大でも関係ない、 他者の下僕がオレへとわっただけだから。

 え? もし魔物をつかわなかったらどうしてたかって?

 遣うよ? ()()()()()()()()絶対。

 銃持ってるヤツはそれで殺す、 ナイフが得意なヤツはそれを使う、

わざわざ素手で仕留める莫迦はいない。

 その武器がこの世界のヤツ(人間)にとっての “異能フォース” なんだよ。

 もう身体の一部、 ソレを使うのが当然で本能レベルにまで

その習性が染み込んでるから使()()()()()()が無い。

 だからオレは散々煽って一番強い魔物を呼び出すように

誘引したってワケ。

その為にもう()()()()()()()って想い込ませる

必要が在ったんだよ。

「弱点」 が無くなったらソレを使わない理由が無いわな?

 長所と短所は表裏一体。

 便利過ぎる能力チカラはソレに対する()()()()が無くなるんだよ。

 スマホやPCを壊れるかも? といちいちビビりながら使うヤツはあんまいない。 

 この間僅か0,7秒。  

 ちゃんと考えてるよ。

 何故か物事が一語一句(たが)わず当たる、

ラノベの 『ご都合主義』 とは違うんじゃ。

 折り曲げた二本の指の腹に浮かんだ刻印が鈍い光を放つ。

 初めての現象だな、 まぁ大体効果の予想はつくけど。

 不可視の魔氣で出来た精神波動が、

相手の頭蓋の裡を強震させているのが解る。

強振じゃなくて強()ね。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ