表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第二章/叛 逆 の 双 星】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

205/400

Ж-52 乾 坤 一 擲 ~Second Impact~ ③




「おい!! いい加減にしろテメエ!!」


 聞き慣れた怒声が樹々をビリビリと震わせた。

逃げろっったのに(厳密には言ってねーけど)

アノ莫迦共が。


「無抵抗の女を一方的に嬲りやがって!

それが 『正義』 の! ()のやる事かッ!」


「姫、 酷い、 こんなになるまで……」


「もう止めてくださいですニャ!

殴るならファムを殴りなちゃい!」



挿絵(By みてみん)




 チッ、 ミウのヤツも戻ってきちまいやがった。

おい顔舐めんな、 血塗ちまみれだぞ、 あとくすぐってーからやめろ。

 外套のひるが衣擦きぬずれ、 当てずっぽうだが仰向けの状態で

その裾を掴む。


「お、 い? まだ、 死んで、 ねーぞ?

大人しく、 従って、 やるから、 手ぇだすな」


 嘘だけどね。

 でもこんだけ煽りゃあ充分だろ?

 殺せない相手、 手つかずの仲間ザコ、 トドメの喀血、

イヤ三つめのはガチだけど 「条件」 は整っただろ?

 ()()()()()()()()()っていう。

 最後に思いっきり顔面踏みつけられたけどな。


「テ、 テメエ!!」


 カリムが斧で斬り掛かろうとするのが解ったが

手間かけさせんな阿呆あほう

コイツ素早いし気弾きだん的なモノ飛ばすんだよ。

 だから外套コートの裾引っ張って軌道をズラしてやる。

 大砲でもブッ放したみてーに無数の樹々がし折れる音と

爆発音、 オレがいなきゃどてっ腹に風穴が空いてたな。

 任務は遂行する、 部下も守る。

両方やらなきゃいけないってのが幹部の辛い所だな、

ってオレはどこぞのオカッパ・ギャングじゃねーんだが。 


「クソ共が――!」


 外套の中に潜り込む腕。

 まぶたが腫れ上がってよく見えねーけど “泡沫サッズ” が

内側に縫い付けてあるのかね?

 直方体だけど周囲に溶けたろうまとわり付いたみたいな

箱が握られてるわ。

 アレがコイツの持つ “封具アーク

ようやくお目見えか。

 込められた魔氣と共に周囲へ迸る光。

夜の太陽ってか白夜びゃくやみたい、 イヤ現物見たコトねーけど。 




CAUTION(コーション)ッッ!!≫



 アビスの警告を待つ迄もなく膨れ上がる巨大な魔那マナ

 まぁ感じるまでもねーや、 事実オレが樹よりも高い

その頭上を見上げてるワケだから。

 ってか元の世界にも居たな、 コイツ。

 まさか()()()まで同じとは想わなかったが。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ