表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第二章/叛 逆 の 双 星】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

190/400

Жー48 刈り取る者 ~One Hand Dead~ ③





「お、 恩人はどーすんだよ! サーシャは! 長老の爺さんは!」


「その目標から屑共遠ざけるには、 『標的』 が離れた方が得策だろ?

でもって相方(リュカ)は諦めの悪い莫迦共から村を護るには打ってつけだ。

何しろ 『英霊』 だし無差別に魔導ブッ放すオレよりは被害も少なくて済む」


 不思議だ。

 自分でも 『合理的』 な発想がスラスラ浮かんでくる。

善悪や倫理や情動は完全に無視してるけど。

コレが魔皇の 『精神』 ってヤツか?

孤独を感じる以上に冷え切っている。

 自分が自分じゃ無いみたいだ。

ソレともコレがオレの 【本性】 なのか?


「私行くわッ!」


 既に()()ぬ 『中層』 のシュミレートに入っていたオレの脳裏に

甲高い声が響き渡った。

 おまえ、 いまいちキャラ薄い割にこーゆー時は大胆だよな、 セリナ。

 ソフィア抜かせば一番頭良さそうなのに実は一番ネジ飛んでるのも

おまえなんじゃねーの?


「理由は?」


 ここにきてグダグダ感情論戦わせても仕方ないので

志望動機と理由だけ訊く。

 なんか 「面接」 みたいになってきたな。


「姫を一人にさせられない。 ハーフ・エルフを放っておけない。

“奴隷狩り” なんかするヤツは全員死ねば良い、 以上!」 


 ほうほう明快な理由だねぇ、 元の世界じゃ人権派のババア共が

キーキーうるさそうな話だけど。

 流石は人の生命(いのち)が軽い異世界、 若くてこーゆー娘も出てくるワケか。

 その意気や良し、 オレは嫌いじゃないよ。


「ファ、 ファムも同じですニャ! だから村まで一緒にお連れするのですニャ!

(ひぃ)しゃまが居なくなったら、 旦那しゃまが悲しむのですニャ!」


 あぁ、 そーゆー話だったっけ?

アレを落とすのは相当苦労すると想うけどね、

邪険にはせんだろうが。

 でも半分以上理屈になってねーな。

オレが村に戻る根拠がねーし。

まぁ別にいいけど。取り敢えずそのあざとい涙目やめろ。

何が悲しい? 全く全く。


「……」


 ハイ、 んでどーすんのよ? カリム。

 能力がヤバ過ぎて作者にボートへ乗せてもらえなかった

ギャングの一員(パープル・ヘイズ)みたいになってるけど。

魔皇御一行、 殺戮虐殺ツアーは間も無く締め切りとなりまぁ~す。

(うつむ)いて拳震わせてるだけだと乗り遅れまぁ~す。

まぁ来た処でイイ事なんて何もねーけどな。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ