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【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第二章/叛 逆 の 双 星】

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Ж-35 牙 刃 鳴 り ~Ambivalent Conflict~ ⑤




「だ、 旦那しゃま……」


()()()()()……」


 周囲に視線を這わせつつ、 この状況を注視する者はいないようだが

異能が在る以上楽観は出来ない。

 文字通り首の皮一枚の距離で、 私は口唇の動きを読まれぬよう

(うつむ)き加減でヒソリと(ささや)く。


「すまぬが、 それ以上口にしたら私は君を斬らねばならぬ。

異質な剣士とハーフ・エルフを関連付けられるだけでも不味いのだ。

()()()()()()()()()。 そして私の事は忘れてくれ。

ここまでありがとう」


 ゆっくりと緑翠(りょくすい)の剣を外すと私は即座に背を向けた。

 心が軋むのは思いなしであろう。

 彼等は善い者達で在った、 其れで充分ではないか。


「それは違います! サンダルフォン様!」


 敢えて 「名前」 を呼ぶ事で歩みを止めたか。

 今の(まなじり)は尖っているだろう。

 (せば)む視界に映る真紅と瑠璃の双色。

森の時は果実を想わせたが今は宝珠のように

(りん)とした耀(かがや)きを裡に灯している。

 情報の秘匿を条件に私を縛るつもりか?

()れば此方も()む負えぬな?

 君等と、 友と集落を(はかり)に掛けるならば、

私は躊躇(ためら)いなく 「後者」 を選ぶ。

 本当に(オレ)()()()()ぞ?

 ()を為す事を恐れ、 何も護れぬよりはましだ。

 森の魔那を宿す、 (やいば)が鳴いている。



挿絵(By みてみん)





 NEXT PHANTASM…Ж




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