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【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~   作者: 沙波羅 或珂
【第二章/叛 逆 の 双 星】

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Ж-32 紅 い 陽 炎 ~Crimson Blaze~ 





 氷河の瀑布(ばくふ)

 誇張でも何でもなく事実其れだけの、

極大とも想える蒼色の冷凍波が一個の生命から()き出された。

 対するは巨大とは云え一振りの(つるぎ)

勝負と呼ぶのすら莫迦げている圧倒的格差。

 だから何だ?

 己の背後に命が在るなら、 護ってみせるさ、

絶望は敗れてからする――。




≪御屋形様! 御業(異能)の発現を限界まで(けしか)けるよう尽力致します!

何卒御武運(なにとぞごぶうん)を!≫




 感謝する、 我が盟友(とも)よ。

 君の其の言葉で、 (よろず)の援軍を得た気分だ。

 括目(かつもく)せよ――!




『ヤッッッちまえ相方ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

――――――――――――――――ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!』




挿絵(By みてみん)






 極限の狭間で(うち)に響く少女の声。

 魔皇の 『魅了』 か? その姿まで浮かぶよ、

まるで背後にいるようだ。




≪ば、 莫迦な!? ()()()()()()()!!≫



 

 刹那(せつな)、 刀身に()ぜる烈火の波動。

 後方下段に構えた大剣は、 居合い斬りの如き抜刀にて

空気の摩擦を伴いながら赤熱する。

 其れが変質した闘氣(オーラ)と組み合わさり威力を相乗、

云わば双炎の(つら)なりと成り(あぎと)と化す!

 此れぞ我が極限異能、 『霊吼覇皇儀(れいこうはおうぎ)壱ノ太刀(いちのたち)






陽炎(かげろう)ッッ!!】





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