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7話


ある日、珍しく小倉以外の人が俺の部屋にやって来た。そう、妹である。妹は、高校生ながらロングヘアーで俺より少し低めだが、女性と比べれが高い方ではある。容姿はなかなかの物で、どうやら学校ではかなりモテている噂である。兄とは違い、モテるとは不公平であるっと思うこともあるが、妹が可愛いので許す。


「兄さん、一人暮らし充実していますか?」


「まあ、まあだな」


「これ、お母さんからの渡してって言われた物です。中身は長持ちするものが多いので、急いで食べなくて大丈夫です。」


「分かってるって」


妹の佐藤彩は、お母さんが持って行くように言われたであろう、色々な長持ちする缶詰などが入った袋を持って俺の家にやって来た。


まあ、月一で来るか、来ないかぐらいの頻度で俺の家にやってくる。


俺が一人暮らしで、不摂生な生活で死んでいないか見に来ているらしい。もし死んでいたら、俺のエロファイルを家族・親戚にばら撒くと謎の脅しに会っている。


もしそうなったら、恥ずかしすぎて死んでいるのに、死にたくなってしまうかもしれない。


しかし、そんな脅しパソコンのパスワードを知っていなければできないことっと思うかもしれない。しかし、彩は何故か俺のノートパソコンのパスワードを知っている。


昔、脅された時にやって見ろっと目の前でやらせたら一瞬でパソコンのパスワードを潜り抜け、俺好みのエロを集めたエロファイル(叡智の哲学)を消去されてしまった。


再び、集めるのに1週間かかってしまった。

今度は、哲学書と言うファイル名で保存してある。

もし、パソコンの中を勝手に見られたとしても消される心配はない。


「で、今日は何かようか?」


「兄さんが死んでいたらどうしようかなっと思って見に来たのと、兄さんがちゃんと生活をしているか見に来た。」


「いつも言っているけど、生きているか、死んでいるかなんてスマホで分かるだろ?」


「いえ、もしかしたら兄さんのフリをした人かもしれないので」


なかなか、疑り深い妹は連絡などの手段ではなく、直接会いに来て来る。そんな、死んでまで偽装する行動力は持っていないと言うのに...


妹の彩は、俺の部屋を隅々まで見ている。

しかし、最近小倉が掃除をしてくれたので、家は汚れは無いはず。


「兄さん、部屋が随分綺麗だけどどうしたの?」


「掃除くらい俺にだって出来るよ」


何故か、何かを疑っているのか少し俺の目をジーッと見てくる。


「ふ〜ん。兄さんってこんなクッション持ってたっけ?」


「ああ、それは俺のじゃないぞ?」


「え!!」


珍しく彩が驚いた顔が見れた。

そんなに俺に、友達が家に来たことを驚いているのだろうか?


さらに、俺の服が入ったクローゼットの中も見始めた。


「に、兄さん....これって....」


クローゼットの中から見つけ出したのは、小倉が忘れて置いていったパンティーを取り出して俺に見せてきた。


「ああ、それは小倉が....」


「兄さんにそんな趣味が....」


「え?ちょっと、彩さん....」


「ご、ごめんなさい。兄さんについてある程度知っていると思ってたけど、まさか一人暮らしをし始めて女装にハマるなんて!!」


小倉のパンツを握り締めながら、驚いている。


「ご、誤解だ!!」


彩は1度思い込むと、なかなか誤解と分かってくれない。小倉の下着を置いていったんだっと誤解を解こうとするのだが、女装趣味として平行線を辿っていたが、何とか説明をして誤解を解くことが出来た。


「わ、分かってるくれたか?」


「はい、後輩さんのパンツでしたか。それを兄さんが....」


あ、このオチは分かる。

俺は、実の妹に『変態』と言われることを...

なので、言われる前に何とか誤解を!!


「ま、待て、これはアイツが置いていった物でだな...」


「そうですか....兄さんは後輩さんのパンツをクローゼットの中にしまって保管していたと...」


「ち、違うぞ、それは小倉が中に入れたんだ。」


「....変態兄さん....」


「グォ」


真顔で言われてしまった。

言われないように、誤解を解こうとしたはずなのに...

実の妹に言われるのは、精神的にダメージが大きい。


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