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第18話 小倉視点・お弁当

さて、先輩のお金をすっからかんにしてやりました。明日から先輩はなにも食べることが出来ない、断食生活のハズです。


これで、先輩にお弁当をあげる理由が出来ました。

クックク、先輩が嬉しそうな顔が思いうかびます。


「さて、先輩が好きなおかずは何ですか分からない...」


しばらく、先輩が何が好きな食べ物なのかよくわからない。

そこで、綾ちゃんに聞くことにした。


『先輩の好きなおかずって何かわかりますか?』


『お弁当でも作るんですか?それでしたら、卵焼き・から揚げ・ハンバーグが兄さんは大好きです。兄さんの事を知りたいなら私に尋ねてくれたら大体わかりますよ。こんど、パンツを返したいのでまたいつか会いましょう。」


なんで、分かるの?っと、ナインの画面を見たてついそう思ってしまったが、とりあえず教えてくれたのでお礼を言った。


『ありがとう綾ちゃん。』


『はい。お弁当頑張ってください。』


『先輩には、そのこと言わないですください。』


『大丈夫です。言いませんので安心してください。』


もう、完璧にお弁当だと確信された。

綾ちゃんにお弁当を作るとはバレてしまったので、とりあえず先輩に口止めをして早速お弁当作りを始めることにした。


お弁当を作ると決めて、作るタイミングは無かったが、とりあえず先輩用のお弁当を買ってきてある。


「色違いだけどお揃い....少し恥ずかしい...」


お弁当を作る時になってから、恥ずかしくはなってしまった。

から揚げ・ハンバーグと作っていく。



「先輩の好みって何でしょうか...」


と言う事で、ナインで綾ちゃんに聞いてみたけど、『それは、自分で考えた方がいいですよ』っと言われてしまい、どんな味付けがいいのかが分からなかった。


なので、自分好みに作ってみることにした。

から揚げは、もも肉を袋に入れて醤油・にんにく・しょうが・酒・ポン酢を入れて30分くらい漬けた。30分経った後、片栗粉と薄力粉を下味の付いたもも肉に付けてあげカリカリにした。


ハンバーグはパン粉・きつね色に色が付くまで焼いた玉ねぎと卵と牛乳をひき肉に入れてコネコネして、一口サイズにしてハンバーグを焼いた。


卵焼きは、白だしを入れて数回クルクルと回して卵焼きの完成。


おかずは、ある程度冷めてからお弁当に詰めて、白ご飯も冷ましてからお弁当に蓋をした。


そうしないと、お弁当の中身が傷んでしまうらしいので。


これで、初めてのお弁当作りが完成した。

昼休みになり、先輩が講義が終わるのを見計らい、先輩を呼び止めた。


「先輩〜」


「どうした?小倉」


「先輩がお金なくなった可哀想な人なので、お弁当を作って来ました。」


「おお〜ありがとう小倉。早速食堂で食べよう」


つい、照れ隠しで先輩に対し煽るようにはなったけど、先輩にお弁当を渡すことが出来た。だけど、先輩がと一緒に食べることになり食堂に誘われたけど断った。だって、色違いだけど同じお弁当と中身が同じお弁当とか人に見られるのは恥ずかしい。

だけど、一緒には食べたいので別の場所に行くように先輩に伝えた。


「そ、それはちょっと....別の場所に行きましょうよ」


「ここでいいか?」


「いいですね」


ベンチのある、あまり人が来ない場所で先輩と二人っきりでお弁当を食べることになった。


「いただきまーす」


「どうですか?先輩」


「美味い!!こんな美味しい卵焼きは食べたことないよ」


「うへへ〜唐揚げも手作りなんで食べてくださいよ」


「分かった」


つい、先輩が私が作った卵焼きを褒めてくれるので、から揚げの感想も早く聞きたくなりつい、早く食べてとせかしてしまった。


「この、唐揚げ美味しいな。プロ顔負けかもな」


「そ、そんなに褒めても何も出ませんよ〜」


私の手料理を全部褒めてくれたてしまい、もう顔が緩みそうになってしまい、つい照れ隠しで先輩の背中を叩いてしまう。


「そういえば、小倉はお弁当食べないのか?自分のも作ってるんだろ?」


「あ、はい。ですが、お弁当とその中身が同じって恥ずかしいじゃないですか。なので、食べづらくて....」


「そんな事を気にしてたのか。大丈夫だ。人もあまり通らない。ここでなら食べれるだろ」


「そ、そうですよね」


先輩にも誘われて、一緒にお弁当を開けて食べることにした。

まるで、カップルみたい....


「ありがとうな。」


「いえ、先輩は私が居ないと何も出来ないので」


「ん〜そうかな?」


「そうです〜」



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