表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/55

第7話「獲物その2………………って、をいぃぃい!」

「あー疲れた……。朝から重労働だったぜー」


 最近…腰痛を感じるお年頃。

 だって、お中年ですもの───。


 バイオコンポスターがゴロンゴロンと起動し、赤い肌のゴブリンを肥料に変えていく。

 ……変えていくのだが、別に肥料が欲しかったわけではない。


 とはいえ、せっかくだし本当に肥料にして使おうかな? モンスターで作った高級肥料は、高級野菜になるって聞くしな───。


 そうだ。


 野菜を育てれば家計の足しにもなるな!

 ぶっちゃけ、そのへんの野草(やそう)採る(・・)よりも現実的だろう。




 ……───よしッ!

 そうと決まったら、ホームセンターだッ!




「んー! まっとれぃ、ポンタぁ! 数か月後はゴブリン肥料の野菜食い放題だぜー!」

『わんわん♪』


 よっしゃー! 耕すぞ───!


 さっそく野菜の種と庭を耕す道具を買いに行った高橋だったのだが───……。


 家に帰った直後、天を仰ぐ。




   おぅ、じーざす……。




『わんわんおッ♪』




 ……いや。

 いやいやいや、『わんわんお♪』───じゃないよ、君ぃ!!


 な、なんでぇ??

 な~んで数時間くらい待てないかね!!



 あーもー…………。




  すぅぅ……。


「ポンタぁっぁあああ! どぉぉこでその()を捕ってきたぁぁああ!!」



 家に帰った直後、庭に鎮座している半殺し(・・・)にされた()を発見した高橋がポンタに詰め寄る。


 いやほんと、なーに、ちょ~っと目を離したすきにモンスター捕ってきてるのぉぉぉお?!


 ……確かにさー、食えるもの捕ってこいって言ったけどさーーーーーーーー!!



「し、し、しかも───そいつ、」



  『ごるるるるる……』



 ま、ま、ま───


「まだ、生きとるやんけーーーーーーーー!!」


 やんけーーー

  やんけーーーー


『わふッ♪』


 すっげーどや顔で、勝ち誇った顔のポンタ。


「『わふッ♪』じゃねーわ、馬鹿犬!!」

『きゃふん♪』


 スパーン! と頭を軽く(はた)くも全然堪えてないよ、この子。


 前足やら顔中を血だらけにしているが、ケガらしい怪我はしていない。

 していないけど───……。


 多分返り血だわ、これ。


『ごるるるるる! ごるぅうう!!』


 ほらぁ、やっぱこっち(・・・)は重傷やん?!

 っていう、もはや瀕死やん?!


 っていうか、一応生きとるやーーーーーーん!


「せ、生命ってすげぇっぇえええええええ!!」

『ごるぁぁぁあああああああああああ!!』


 あああああああああああああああああああああああああああ!!


 で、でたぁぁーーー!!

 住宅街にモンスターでたっぁあああああ!!


「ちょっとぉぉぉおお! 高橋さーーーーん! うるさいですよー! 引っ越ししてくださ~~~い!」


「はーーーーーい、()んまっせーーーーーーんん!!」


 やっかましいわ、近所のおばちゃん!!

 こっちは、それどころじゃないわぁっぁあああ!!


『ごるるるるるるうぅ……ぶふぅー……』

「うげ!? こ、こいつ、結構元気やん?!」


 ヨロヨロと立ち上がろうとする魔物。


「し、しかも、立った……!?…………(ブタ)タが立った?!」


 豚顔なので、でっかい豚かと思ったけど…………全ッ然違う───。


「っていうか、このモンスターって……」


 二足歩行。

 豚の顔を持った巨漢……。


 ……あ、これあれやん───。


 ファンタジーおなじみの


 オ、オ……オ──

「オーーーーーーーークじゃねーかぁぁぁあああ!!」

 チーン♪


※ポンタの戦果:なんかめっちゃ青いオーク※

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お読みいただき、ありがとうございます!


↑の『☆☆☆☆☆』評価欄↑にて


『★×5個』で、応援いただけると嬉しいですッッ!



新作だよ!

↓↓


⬇️ 新作 ⬇️

俺とエルフとマスケット銃
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ