第43話「ドラゴンステーキ!」
……イイヒリョウニナレヨー
ごりゅごりゅごりゅ……!
顔をマスクで覆いながら、肉と内臓はコンポスターにぶち込んでいく……。
「ふー……しんど」
あー、くっせー
「ったく、やってらんねーなー」
大量のドラゴン肉と内臓をプレスしてコンポスターに無事、投入完了ー。
ドラゴン(?)さんは、これにて肥料に転生。
ま、一週間ほど待ちたまいよ!!
「……よっし! キツイ作業のあとは、お楽しみ!! 残った肉は──────ステーキだぁぁあ!!」
コンポスターをあっという間に埋め尽くしたドラゴン肉と内臓。
その間、残った分は、食ってみることにした。
幸いにも、恵美にオーク肉を強奪されたせいで、冷蔵庫に空きはあるのだ。
全部は無理にしても、いくらかは入れておけるだろう。
それにドラゴンの肉だ。
ファンタジーでは御馳走と相場が決まっている! ちょっと楽しみといえば楽しみ。
と、いうわけで─────。
いざ、実食!
ジュワーーーーーーーー……!
油をひいて、分厚いままのドラゴン肉をゴロンっ!
「……うわ! でっかぁっぁああ! 全然火が通らねぇ!」
しかも、物凄い匂いだ。
明らかに牛や豚のそれとは違う───。
な、なんかドブっぽい??
ためしに、一切れ齧ってみると、
「んぎぎぎぎ…………。ぎ───。か、硬ぁぁああッ!! 噛みきれんぞ、これ?! アンド 臭ッ!!」
大量のドラゴン(?)肉を、分厚く切ってフライパンでソテーにしてみたのだが……。
案の定、すっさまじい硬さだ。
味もイマイチ……。なんか、臭いし、筋っぽいし、血なまぐさい────総じて不味い!!
「んだよ、ドラゴン(?)が旨いとか、どこのファンタジーだよ!!」
爬虫類系の肉とはこんな感じなのだろうか。
まぁ、旨ければスーパーに鰐とかトカゲの肉が並んでるわな。
「あーダメだ。ギブアップ……ポンタ食う?」
『わふわふっ!!』
行儀が悪いが、肉の焼ける匂いに鼻をフンフンと鳴らしていたポンタに丸ごとあげることに。
すると、尻尾フリフリ、ポンタはドラゴン(?)肉のソテーにかじりつくと、思ったよりも強靭な歯でアグアグと齧り始めた。
「はは! ゆっくり食えよ、いっぱいあるから……」
うん、ほんといっぱい……。
チラ見すると、冷蔵庫一体のドラゴン肉。
オーク肉も残っているのに、これどーしよ。
「……あとで、固い肉の食べ方検索しよかね」
スマホはどんな時でも味方だ。
探せばきっとドラゴン(?)肉の食べ方もあるはず…………はず。
大量の肉の処分に頭を悩ませながら、今日のところは作業終了ー。
「はぁ……な~んで、昔と同じように家で仕事してるんだろ」




