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犬小屋ダンジョン  作者: LA軍@呪具師(250万部)アニメ化決定ッ


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21/56

第20話「その名は『鬼神』」

※ 同時刻 ※


 アメリカ国防総省(ペンタゴン)───ダンジョン攻略室にて……。



 バタバタバタバタ!!


「室長!! 室長!!」


 バッターーーーーーンン!!


 中佐の階級章をつけた若い軍人が息を切らせて走りこんできた。


「……どうした、アンドリュー中佐。……せめてノックはしてほしかったんだがね」


 准将の階級にいる初老の男性が眼鏡を拭きつつ、落ち着いて話した。

 彼の胸に光る記念賞と勲章───そして、各種特殊徽章の数々から、現場たたき上げの優秀な軍人だとわかる。


「す、すみません! あ、あまりに急なことでして」

「物事は急に起こるものだよ───で、なにかな? 落ち着いて話したまえ」


「は、はい! 実は先ほど、深層等監視室のほうから報告があがりまして」


「ふむ───で?」


 ゆったりとした動作で葉巻に火をつける准将。

 およそ、動揺すること知らないといえる歴戦の軍人。


 ……禁煙なのは言うまい。 


「───『鬼神』が倒されました」

「ほう、『鬼神』が──────……って、鬼神がぁぁぁああ?!!!」


 バッターン!!


 ゆったりと腰かけていた社長椅子ごとぶっ倒れ、灰皿を頭からかぶる准将。

 取り落とした葉巻が制服に引火しかけている。


「あっち! あっちぃぃいいいいい!」


「お、おおおお、落ち着いてください!」

「おおおおおおおお、落ち着けるか! 落ち着ている場合か!」


 さっきと言ってることが100%違うが、それはさておき。


「い、いいい、いったいどういうことだ?! どこが倒した?! 中国か? ロシアか?! ああああ、まさか───民間だとかいわんだろうな?」


「そ、それは不明ですが……その、深層を飛ばしているドローンがつけた発信機の信号が途絶えまして………………」


 …………。


 ……。



「………………あ゛?!」


 信号が途絶ぅ??


 ……。


 …………。


「おいおい……そんなことで? ま、まさか、それだけのことを報告しただけかね? ビックリさせおって。そんなもん、ただの電池切れじゃぁないのか?」


 やれやれと頭をふる准将。


 しかし、

「あ、ありえませんよ!! すくなくとも、数年はもつリチウムですよ?」


「じゃあなんだ? 故障か! いや、そうに決まってる! 一体奴にわが軍の精鋭が何人───」


「いえ! それもあり得ません! 故障の可能性はほぼゼロです! なぜなら、最後に信号が確認(・・・・・)されたのはその───……」



 バサッ!


 一枚の資料を叩きつける中佐。

 その手がぶるぶる震えている。どうやら、よほどあり得ない事態なのだろう。









「……ダンジョン外─────日本なのです!」

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