今、君の目の前にいる、死んでいく私
目に見えないけれどたしかに私は君が好きで、
それを証明して見せろというのなら、私はこの胸をぱかんと開いて、脈打つ心臓を見せてあげる。
鼓動には限りがあるんだよ。心臓は消耗品なんだよ。私はいつか死ぬんだよ。君を好きなまま。
君が私と一緒にいるとき、私の心臓は死に向かって頑張っている。健気なくらい。
鼓動には限りがあるんだよ、って、何度も言ってあげる。
ほら、君のことが好きだから、私は死ぬんだよ。って言ってあげたい。
目に見える目には見えないものを、君に与えてやりたくてたまらない。
君のてのなかで、出来ることなら最後の一回を美しく響かせて、それから、冷たくなりたい。