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第28話 新たな仲間・2


「あっ、それとこれは新しい従魔君の首輪だよ」


 エドウィンさんはそう言って、横に置いていた木箱をテーブルの上に置いた。

 主はその木箱を開け、中を確認した。

 すると、箱の中には銀色の首輪が入っていた。

 あれ、銀色って事は〝普通の首輪〟では無いって事だよな?


「えっ!? な、なんでこの首輪何ですか!?」


「今回はギルド側が動かなければいけない事態だったのに、対処が遅れてアイナちゃん達を危険な目に合わせてしまった。そのお詫びの印だよ」


 エドウィンさんはそう笑顔で言い、同じく隣に座って居るエレナさんもニコリと笑った。

 多分だが、主の様子的にこの首輪も相当な高価な物なのだろう。

 あれ、でも前に主は俺の首輪がギルドに貢献してもらえる凄い首輪って、言ってなかったか? もしかして、貢献度に対していくつか分けられているのかな?


 その後、話し合いも終わり、今日は色々とあって帰宅しようと主達と帰ろうとした。

 すると、エドウィンさんに「ゴブタ君、ちょっと良いかな」と止められた。


「ゴブタ君に会いたいと、言ってる人が居るんだけど、時間あるかな? 相手が怪しい人じゃないのは私が保証するよ」


 そうエドウィンさんに言われた俺は、主に「どうしたら良いですか?」と聞いた。


「う~ん、ウィル君の宿泊とかの手続きもしないといけないだろうから、ゴブタ君が良いんだったら私達だけ先に帰るけど?」


「それでしたら、主は先に帰ってウィルの手続きをしておいてください」


 そう俺が言うと主達は部屋から出て行き、俺も会いたい人という人物の所に向かった。

 そして廊下を歩き、その人物が居るという部屋に着いた。


「私はここで仕事に戻るよ。ゴブタ君、彼との話が終わったら帰ってもいいから」


「はい、分かりました」


 部屋には俺だけが入るみたいで、エドウィンさんは「じゃあね」と言って去って行った。


「さてと……俺と会いたい人って、別に思い当たる人が居ないんだけどな……」


 そうボソっと言いながら、部屋の扉を開けると中には、一度だけ見た事もあの男性が待っていた。


「やあ、ゴブタ君。3年振りだね」


「ッ! ルドルフさん!?」


 部屋の中にいた人物は、俺の元主の父親で従魔使いのトップクラスの実力を持つルドルフさんだった。

 俺はルドルフさんだと気付いた瞬間、部屋の中に入りバッと頭を下げた。


「すみません、自分の為に待たせてしまって!」


「いやいや、ゴブタ君が謝る事じゃないよ。謝るのは、むしろ私の方さ……」


 ルドルフさんは優しい声音でそう言うと、俺の肩に手をポンッと乗せた。

 その手は、そのまま俺の頬を優しく撫で、それによって地面に向いていた顔はルドルフさんの方を向いた。


「息子のせいで辛い思いをさせてしまった。ゴブタ君、本当に申し訳ない」


「えっ、ちょ!?」


 俺の顔を上げさせた俺に対し、ルドルフさんは申し訳ないと謝罪をしながら頭を下げた。

 従魔使いのトップであり、貴族であるルドルフさんに頭を下げられた俺は、慌てて「頭を上げてください」と言った。


「ゴブタ君、これは私がやらなきゃいけない事なんだよ。従魔使いとして、最も行ってはいけない事をあのバカ息子はやってしまったんだ。既にギルドと国に何度も頭を下げて、下げる事になれてしまったけどね」


 ルドルフさんはそう疲れた表情でそう言って、ゆっくり話そうかとソファーに座る様に言われた。

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