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努力とは
ただ目標を決めて、努力するだけで満足している人は多いのではなかろうか。
例えば、フルマラソンを走りたい。と言ったならば、毎日やみくもに走っていれば完走出来るような人間になれるのだろうか。
私はそうは思わない。
目標までの努力の過程は、出来るだけ細かく設定するべきだ。
フルマラソンを完走するためには、当たり前だが走れるだけの肉体と精神を会得しなければならない。
まずは10キロを走りきれるようにしよう→次は15キロを走りきれるようにしよう。
走っているとつらい気持ちに負けそうになる→負けないようにするにはどうすればいいのか。
特訓時間を増やしたい→私生活で削れる時間は何だろうか。
等々、考えを発展させなければならない。
さらに細かく言うなら、
このまま完走距離を伸ばして行くだけで42キロを走れるのか。
負けない気持ちとはどういったものなのか。
削った時間は心の支えとなる重要な時間ではないのか。
まで、より具体的に考察しなければなりません。
それら一つ一つの達成が積み重なることにより、大きな目標を達成出来るのです。
努力、という曖昧な言葉に惑わされてはいけません。
大丈夫ですか? あなたは、頑張ったという気持ちに満足しているだけになってはいませんか……?